健康知識:常に擦ると長寿に繋がる身体の九か所

現代社会では日常の生活や仕事で心身疲労が溜まり易い。特に、ここ二年間はコロナ禍に影響されて精神的にストレスが大いに溜まっているほか、普段必要な運動も取り入れられず、ディスクワークなどで体内の気血循行が余計に弱まってくるため、様々な不快感や遅鈍化が現れる。

日頃より両手で身体の各部位を擦ることで、調気活血・通利官竅・舒筋通絡の効能を果たすほか、先天と後天の本として養生長寿に密接に関連する肺・脾・腎の機能を高めて疾病予防と延年益寿の目的を果たす。ここでは効果的な九か所を紹介し、常に擦って健康の維持と増進に役立てて欲しい。

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活動案内:「常見病証の針灸治療実技(Ⅱ期)」講習会

針灸医学は理論に基づいた実践的な学科です。臨床では、中医学の辨証論治を元にして正確な診断を下すことができて、初めて正しい治療方針が立てられます。そこから、腧穴の性能に従って相応しい処方を組み合わせ、更に正しい技術を用いた効果的な治療を実施できます。日本の現状は、中医学の病証に対して基本概念がはっきり認識せず、また総合的な辨別分析の考え方も欠けているため、辨証論治の臨床応用は広く普及されていません。更に学校教育では実践に接した臨床実習が不足しているため、臨床現場に入ると、患者さんに対応し難く感じる方が多いようです。

伝統医学教育会では以前、これを踏まえ鍼灸師・鍼灸在学生を対象として専門的な針灸臨床実技のⅠ期講習を行い、受講者より現場に密接した応用実技が習得できたと聞き、Ⅱ期講習を企画しました。今回も少数人数で、実用性に重点を置き、新たに針灸臨床において常見される6病証を取り挙げ、その基本概念を明確にし、病因病機と辨証分型を解明し、治療原則と選穴処方を解説したうえ、具体的な診察技能及び刺針実技を指導しながら、技能練習を行う予定です。これにより病証に対する診断と治療を導き、臨床実践の技術能力が高まる事を期待しています。

また初めて参加する方にはご希望に応じて1回の総合基礎講習を無料で行います。

講習終了時、NPO法人伝統医学教育会の修了証書を交付します。

講 師:陳 志強 医学博士

日 程:全6回 月1回 日曜日14時00分~16時30分(計15学時間)

毎回約30分理論解説、120分実技指導

① 05月29日 不眠;

② 06月26日 胃痛;

③ 07月31日 遺尿症;

④ 09月11日 不妊症;

⑤ 10月16日 頸肩痛;

⑥ 11月13日 腰腿痛。

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401 NPO法人伝統医学教育会臨床センター

交 通:東京メトロ銀座線末広町駅より徒歩4分、千代田線湯島駅より徒歩4分

都営地下鉄大江戸線上野御徒町より徒歩8分

JR御徒町駅・秋葉原駅・御茶ノ水駅より徒歩10分~12分

定 員4名以上で開講 6名まで

費 用:56,000円(実習用具の費用込み、分割払い可) 当会会員は6,000円割引

教科書「病証の辨析と処方」別途3,800円(税抜)

振込先:特定非営利活動法人伝統医学教育会

郵便貯金総合口座 10100-55927971

申込み:NPO法人伝統医学教育会事務局 FAX 03(5816)5235

締切り:2022年4月30日(土)まで

 

活動案内:「飲食薬膳療法の基礎と応用」講習会

中医飲食薬膳療法は中医学理論を基礎とし、食物と薬物の有機的な組み合わせを用いて健康増進や病状回復を目的とした治療法です。現在、日本において薬膳は非常に関心を集めていますが、殆どが栄養学の角度からで食材や薬材その物に対する認識を中心に取り上げ、生体への応用に関しては深く触れていない状況です。

飲食薬膳は単に食材を調理したり、食材に薬材を加えたりしたものではなく、中医学の整体観念と辨証施治の基本特徴に従い、時節、地所、そして生体の具体的な状況に応じて食物や薬物を合理的に組み合わせた特殊な膳食です。

本講習は中医飲食薬膳療法の基礎理論を説明した上、常用する食材及び薬材の性質効能と応用方法を重点的に紹介し、更に実際に応用するための原則から具体的な方法まで指導する予定です。これにより、健康増進や病状回復の役割を果たし、飲食薬膳療法の重要な基礎を築いて今後の実践をより深めて貰いたいです。

終了時には特定非営利活動法人伝統医学教育会の修了証書を授与する。

講 師:陳 志強 医学博士

日 程:全8回 月1回 日曜日10時30分~13時00分(計20学時間)

① 04月24日 中医飲食薬膳療法の概説;

② 05月29日 薬性理論と薬膳理論;

③ 06月26日 常用する薬効食材の性能と応用;

④ 07月31日 常用する薬効食材の性能と応用;

⑤ 09月11日 常用する食用薬材の性能と応用;

⑥ 10月16日 飲食薬膳療法の実際応用(年齢別の飲食調節);

⑦ 11月13日 飲食薬膳療法の実際応用(体質別の飲食調節);

⑧ 12月11日 飲食薬膳療法の実際応用(季節別の飲食調節)。

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401  NPO法人伝統医学教育会事務所

交 通:東京メトロ銀座線末広町駅より徒歩4分、千代田線湯島駅より徒歩4分

都営地下鉄大江戸線上野御徒町より徒歩8分

JR御徒町駅・秋葉原駅・御茶ノ水駅より徒歩10分~12分

定 員3名以上で開講 6名まで

費 用:73,000円(テキスト代などを含む、分割払い可)。当会会員は8,000円割引。

振込先:特定非営利活動法人伝統医学教育会

郵便貯金総合口座 10100-55927971

申込み:NPO法人伝統医学教育会事務局  FAX 03(5816)5235

締切り:2022年3月31日まで

 

健康知識:大根の皮の特別な応用効果

秋から冬にかけて旬の野菜である大根はとても美味しく食卓で不可欠な存在だと言える。また健康食材としても数えられ、理気解鬱・消食化痰の薬効を以て鬱気を解消して消化を促進し、消化不良、腹部脹満、咳嗽痰多などの病症に用いられる。

しかし日頃調理する際に、殆ど大根の皮を剥いて捨てることが多い。昔から大根の皮を漬物にして食べることがあるが、更に薄切りして塩、お酢、胡麻油で調味して和え物の一品としてあっさりと美味しいし、酒酔いにも効果的である。実際、この大根の皮は沢山特別な応用効果が期待できる。

ここでは幾つの応用方法を紹介する。

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健康知識:冬季に必要な九つのお粥献立

お粥は人間の最も原始的な調理法による食物と言われており、煮込むことにより食物の栄養成分を効率よく吸収し易いため、滋養作用の高い食物調理法だと言える。王孟英の《随息居飲食譜》には「粥飯為世間第一補人之物」と記載されているように、お粥は生体を補う最も効果的な食物である。冬季は一年の中で万物が休養する重要な季節で、補益が養生要旨とされているため、お粥を食するのに適切な時期である。

今年の真冬は例年より寒いので、普段の食卓にお粥を多めに取り入れると、益肺潤燥・健脾補腎の養生価値が期待できる。ここでは冬季に相応しい九種のお粥を紹介し、身体温補の目的を図って健康的に極寒を乗り越えて欲しい。

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健康知識:秋冬季節における膝関節の養護

秋冬季節に向けて天気が陰寒性質に変わり、生体の経脈気血の循行が遅くなる。この時期に膝関節の症状が発作し易い。膝関節の症状として、疼痛、発赤腫脹、クリック音、無力感、関節積液や変形などが挙げられる。

膝関節の症状を改善させるためには気血調和が重要な前提となっている。ここでは、活血脈・強筋骨の薬膳料理、及び経絡疏通・気血調暢の膝養護三動作を紹介する。これを参考にして丈夫な膝関節を作ろう。

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健康知識:久坐腰傷を避ける腰部養護動作

新型コロナウイルス感染が長期化する情勢で、不要不急の外出を避けるほか、在宅勤務なども推奨されており、こんな状況はこれからも長引いていくと予想される。

家に居てどうしても長く座り続けがちである。長時間、座ったり立ったりする場合は、腰椎への圧力が大きく、腰筋も緊張が続くため、この状態を長期に繰り返していくと慢性腰筋損傷や腰椎間板ヘルニアなどの疾病に罹り易い。腰椎病変予防の最も簡単な方法として、長時間に同一姿勢を持続せず、適度な運動及び充分な休息を保たなければならない事が重要である。

ここでは、腰部養護の四動作を紹介する。毎日仕事の合間に行うと、腰部の疲労が解消される。また長く続けることで、腰部の関節と筋肉を調節する効果があり、慢性腰筋過労損傷や腰椎・腰椎間板病変を予防する事もできる。

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健康知識:秋分後の経穴を用いた心肺養護

立秋から秋季に入ったが、初秋は残暑で夏のように暑くて殆ど涼しく過ごせない。秋分は秋の季節を均等に分ける時節であり、秋分を過ぎると秋が急に深まり一気に寒気襲来し、身体が付いていけないことが多い。

秋が深まることにより、人体は上焦の肺と心の二臓が特に弱くなり易いため、大事に養護しなければならない。

ここでは、肺気養護と心神養護に役立つそれぞれ三経穴の操作方法を紹介する。

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健康知識:百会穴 毎日触ることで健康長寿

百会穴は「陽脈の海」と言われる督脈に属し、頭頂部の中央に位置して人体の最高点となり、天の気に通じる処とされている。天は陽に属しているため、百会穴は人体において陽気が最も盛んになる部位と言える。

また百会穴で交会する督脈と足太陽膀胱経は共に直接脳に通じている。脳は「髄の海」となり、人体の神志機能の根本的な所在であるため、百会穴は神志に最も深く関連すると考えられる。

ここでは、百会穴の意味と定位、効能主治、日常応用、施術操作、そして応用注意について紹介し、健康増進に役立って欲しい。

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健康知識:万能の天然消炎抗生剤 魚腥草

魚腥草と言えば、普段余り聞き慣れないかも知れないが、和名ドクダミの名称なら、民間薬として顕著薬効がよく聞き覚えがあると思う。中国ではドクダミの植物名を蕺菜(ジュウサイ)と言い、魚腥草はその生薬名である。日本ではドクダミの生薬名をジュウヤク(十薬・重薬)と言う。魚腥草は多年生の草本植物で、全草(特に葉・茎)にアルデヒド由来の独特な臭気があることから、魚腥草(腥とは生臭い意味)と呼ばれている。

日本では、昔からゲンノショウコとセンブリと並べて三大民間薬の一つとして数えられ、広く応用されている。内服薬として、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに応用され、外用薬としても腫れ物、吹き出物、皮膚病などの排膿や毒下しに用いられる。

ここでは、魚腥草の薬用効果、食用方法、注意事項について詳細に紹介する。

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