健康知識:久坐腰傷を避ける腰部養護動作

新型コロナウイルス感染が長期化する情勢で、不要不急の外出を避けるほか、在宅勤務なども推奨されており、こんな状況はこれからも長引いていくと予想される。

家に居てどうしても長く座り続けがちである。長時間、座ったり立ったりする場合は、腰椎への圧力が大きく、腰筋も緊張が続くため、この状態を長期に繰り返していくと慢性腰筋損傷や腰椎間板ヘルニアなどの疾病に罹り易い。腰椎病変予防の最も簡単な方法として、長時間に同一姿勢を持続せず、適度な運動及び充分な休息を保たなければならない事が重要である。

ここでは、腰部養護の四動作を紹介する。毎日仕事の合間に行うと、腰部の疲労が解消される。また長く続けることで、腰部の関節と筋肉を調節する効果があり、慢性腰筋過労損傷や腰椎・腰椎間板病変を予防する事もできる。

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健康知識:久坐腰傷を避ける腰部養護動作

新型コロナウイルス感染が長期化する情勢で、不要不急の外出を避けるほか、在宅勤務なども推奨されており、こんな状況はこれからも長引いていくと予想される。

家に居てどうしても長く座り続けがちである。長時間、座ったり立ったりする場合は、腰椎への圧力が大きく、腰筋も緊張が続くため、この状態を長期に繰り返していくと慢性腰筋損傷や腰椎間板ヘルニアなどの疾病に罹り易い。腰椎病変予防の最も簡単な方法として、長時間に同一姿勢を持続せず、適度な運動及び充分な休息を保たなければならない事が重要である。

ここでは、腰部養護の四動作を紹介する。毎日仕事の合間に行うと、腰部の疲労が解消される。また長く続けることで、腰部の関節と筋肉を調節する効果があり、慢性腰筋過労損傷や腰椎・腰椎間板病変を予防する事もできる。

1、腰部按推

[方法]真っ直ぐに立って身体を正面に向ける。

両手は拳を握り、示指の中手指節間関節を用いて手が届く高さの腰椎両側に当てておく。吸気時に腹部の方向へ垂直に按圧して痠感や脹感(怠くて張った感じ)が現れるまで行う。その後、呼気に伴って腰を徐々に伸ばし、手の関節は腰部体表から離れず、按圧しながら上方から下方へ骶骨まで推し下ろし、同時に腰を後方に伸展する。

計3回繰り返す。

[注意]先に按圧して後に推し下ろし、腰は手の按推に伴って真っ直ぐまで伸ばす。

2、腰部回転

[方法]椅子に座って身体を正面に向ける。

左手で左側の背もたれ上部を握り、右手は左側の大腿外側に当てて固定する。呼吸時に腰を最大限に左側へ回して10秒間ほど保持してから、吸気に伴ってゆっくりと正面に戻る。その後、呼気に伴って右側に変えて同様に行う。

左右交互に10回繰り返す。

[注意]上半身を真っ直ぐにし、腰を回す時に下肢は動いてはいけない。

3、腰部牽引

[方法]椅子に座って身体を正面に向ける。

両手の十指を交差させ、吸気時に手掌を頭上に向けて上方へ押し上げ、同時に身体も上方へ引き延ばし、最大限になったら、1秒間ほど止める。呼気時に身体を一側に倒し、最大限になったら1秒間ほど止め、吸気時に正中に戻る。その後、呼気に伴って反対側に変えて同様に行う。

左右交互に5回繰り返す。

[注意]上方へ押し上げて腰部に伸ばされた感じが現れてから、左右の側屈を行う。

4、両手攀足

[方法]椅子に座って身体を正面に向ける。

呼気時に腰を前屈させ、胸をなるべく大腿部に付くようにし、両手は両踝を掴み、最大限になったら5~10秒間ほど止めてから、ゆっくりと腰を戻す。

連続して10回繰り返す。

[注意]膝関節は90度屈曲するが、難度が高くするために真っ直ぐに伸ばしても良い。

健康知識:秋分後の経穴を用いた心肺養護

立秋から秋季に入ったが、初秋は残暑で夏のように暑くて殆ど涼しく過ごせない。秋分は秋の季節を均等に分ける時節であり、秋分を過ぎると秋が急に深まり一気に寒気襲来し、身体が付いていけないことが多い。

秋が深まることにより、人体は上焦の肺と心の二臓が特に弱くなり易いため、大事に養護しなければならない。

ここでは、肺気養護と心神養護に役立つそれぞれ三経穴の操作方法を紹介する。

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健康知識:秋分後の経穴を用いた心肺養護

立秋から秋季に入ったが、初秋は残暑で夏のように暑くて殆ど涼しく過ごせない。秋分は秋の季節を均等に分ける時節であり、秋分を過ぎると秋が急に深まり一気に寒気襲来し、身体が付いていけないことが多い。

秋が深まることにより、人体は上焦の肺と心の二臓が特に弱くなり易いため、大事に養護しなければならない。

1、三経穴を以て肺気養護

五行学説によると、秋の気は燥を特徴とし、人体の肺に繋がる。中医学的には、肺は呼吸を司って全身の気を主り、皮毛腠理(体表)を調節するとされており、「嬌臓」と呼ばれてデリケートなため、風・寒・暑・湿・燥・火熱など多く外邪に侵襲される。秋季では特に自然界の燥気によって病を起こされ易い。下記の三経穴を用いて肺気を強める。

① 迎香穴の按揉

鼻は肺の竅で、肺の門戸である。秋季になると鼻粘膜が敏感になり、風邪燥邪の侵襲で嚏・鼻水などの症状が現れ易い。迎香穴の按揉で鼻竅を通暢させて呼吸系の病邪抵抗能力を高める。

[方法]両手の拇指球部に少しクリームを付け、鼻翼両側の迎香穴から上迎香穴にかけて36回ほど擦る。少し早く行うが圧力を強くしない。1分間ほどで局所が温かく感じる。

鼻閉・鼻痒・嚏などの状況も緩和させるが、また毎日3~5分間を行うことで、感冒予防・鼻炎緩解のほか、脾胃の気を上方へ引き上げる効果も果たす。

② 大椎穴の揉擦

大椎穴は人体において陽の部位に位置し、また諸陽経が集まる場所であるため、陽中の陽とされている。大椎穴の揉擦で全身の陽気を振奮させて生体の防御機能を高める。

[方法]両側の手掌を擦り合わせ、熱くなったら項部の付け根にある大椎穴に当て暖まる。その後は左右の方向へ36回ほど擦る。

ほかに、温灸法を行うことも大変効果的である。

③ 中府穴の点按

中府穴は手太陰肺経の募穴で、主に肺気に繋がって肺臓を調節する。従来肺臓が弱いか、肺臓に持病を持っている方は、中府穴の点按で肺気を調節して防御力と抵抗力を高める。

[方法]一側の手を腰に当て、反対側の示指中指薬指の指腹を用いて鎖骨下縁に沿って外側へ擦り、肩関節の内側に止まる処(鎖骨下窩)から更に下方へ約拇指1本の幅に下がって中府穴に当たり、時計回りと反時計回りの方向へ36回ずつゆっくりと按えながら揉む。

2、三経穴を以て心神養護

秋分を過ぎると、陽気が明らかに収まる。秋風が吹いて花木が枯れてしまい、特に黄昏の夕日を見ると、何となく胸が塞ぎ込んで憂鬱な悲しむ気分が出るのは、どうしても避けられない。秋季の抑鬱を解消させ、神気を納めて神志を安定させることはとりわけ重要である。下記の三穴を用いて心気を整える。

① 膻中穴の按揉

膻中穴は胸部の中央に位置して気の会穴とされ、上焦心肺の気を調節して解鬱効果を果たす。

[方法]拇指指腹または拇指球部を用いて両側の乳頭連接線中点(前正中線上で第4肋間と同じ高さ)にある膻中穴に当て、やや痛怠く感じる程度で力を強く入れ、時計回りと反時計回りの方向へ36回ずつ按えながら揉む。

また按揉後に適量の胸を広げる運動を行うと、寛胸理気の効果を高める。

② 極泉穴の弾撥

極泉穴は手少陰心経の体表起始穴であり、心気を調節して神志を安定させ、憂鬱気分を解消できる。

[方法]一側の中指または拇指の指先を用いて反対側の腋窩頂点にある極泉穴に当て、大きな筋を前方へ弾くと感電感が上腕と手掌の尺側まで響く。

③ 神門穴の点按

神門穴は手少陰心経の原穴であり、心気保養の効果が強い。心気の充足で心神が安定でき、精神状態も落ち着く。

[方法]一側の拇指指尖を用いて反対側の手関節手掌面尺側の豆状骨突起にある神門穴に当て、爪先で豆状骨の橈側際に抓って左右36回ずつ按える。

 

健康知識:百会穴 毎日触ることで健康長寿

百会穴は「陽脈の海」と言われる督脈に属し、頭頂部の中央に位置して人体の最高点となり、天の気に通じる処とされている。天は陽に属しているため、百会穴は人体において陽気が最も盛んになる部位と言える。

また百会穴で交会する督脈と足太陽膀胱経は共に直接脳に通じている。脳は「髄の海」となり、人体の神志機能の根本的な所在であるため、百会穴は神志に最も深く関連すると考えられる。

ここでは、百会穴の意味と定位、効能主治、日常応用、施術操作、そして応用注意について紹介し、健康増進に役立って欲しい。

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健康知識:百会穴 毎日触ることで健康長寿

百会穴は「陽脈の海」と言われる督脈に属し、頭頂部の中央に位置して人体の最高点となり、天の気に通じる処とされている。天は陽に属しているため、百会穴は人体において陽気が最も盛んになる部位と言える。

また百会穴で交会する督脈と足太陽膀胱経は共に直接脳に通じている。脳は「髄の海」となり、人体の神志機能の根本的な所在であるため、百会穴は神志に最も深く関連すると考えられる。

百会穴の意味

百会穴の名称は手足三陽経脈及び督脈の陽気が交会する意味である。「頭は諸陽の会なり」と言われるように、全ての陽経が頭部に集まっており、百会穴は頭部の中心となり、百脈がここで交会するため、名付けられたのである。

百脈が交会することは、この一点を刺激すると百脈まで影響を及ぼす意味である。従って長期に百会穴を按摩することで、人体の半分以上の経絡及び大部分の経穴を引導し推進することができる。身体虚弱や老年の者に対して陰陽保養の作用をもたらし、《針灸資生経》に「百病皆主」と記載されている通り、百会穴は治療範囲が非常に広い。

百会穴の定位

百会穴は人体の頭頂部にあり、前髪際正中の直上5寸に定位される。具体的に応用する際、前髪際正中と後髪際正中の中点から前方へ1寸の処に取る。便宜の取り方として、左右の耳介を後方から前方へ折り曲げる時に、両側の耳尖を直上に結ぶ線と正中線との交点に取るか、自己取穴では両手の拇指指先で外耳道開口を押さえ、両手の中指指先が合わせている処に取ることができる。

いずれの方法でも、正中線上の前後に按えて詳しく探り当てると、明らかな陥凹部が確認でき、これが精確な位置である。古人は「百会可納豆」(百会穴には豆を納められる)と描いたように、身体が直立する際に、頭頂部の百会穴に一粒の豆を置くと、歩いても落ちないため、この凹みは小さくなく、探し易いはずである。

百会穴の効能主治

針灸臨床では、百会穴は主に頭部・顔面部疾患及び五官疾患、神志疾患の重要経穴として常用されているほか、また気虚下陥の病証にも多く応用されている。

中医針灸学では、百会穴は疏風散邪・清頭明目・安神鎮静・平肝熄風・醒神開竅・昇陽固脱などの効能を持ち、主に頭痛、頭重、頭脹、頭暈、目眩;不眠、健忘、驚悸(驚恐動悸);中風失語、失神卒倒、癲狂癇証、臓躁(躁鬱)、瘈瘲(痙攣)、後弓反張、小児驚風;脱肛、痔瘡、慢性泄瀉、遺尿、陰挺(子宮脱)、気喘、虚損;耳鳴、耳聾、鼻閉、鼻衄などの治療に応用する。

また現代医学では、高血圧、低血圧、ショック、脳循環不全症;鼻炎、副鼻腔炎、内耳性眩暈(メニエール病)、神経性頭痛、不眠症、鬱病、統合失調症、老人性認知症、脳血管障害による意識障害、片麻痺、言語障害;胃下垂、脱肛、子宮下垂などの内臓下垂;舞踏病、夜尿症、小児高熱痙攣、小児夜泣きなどに適応する。

百会穴の日常応用

日常生活では、百会穴は病症改善・健康増進に広く活用でき、大きな役割を果たしている。

血圧調節

百会穴は血圧に対して二方向の良性調節作用を持っている。ある程度まで、高血圧の者に血圧降下の作用を、低血圧の者に血圧上昇の作用を果たす。また健康動作「金鶏独立」では、低血圧や貧血の者は動作を行う際に意識を百会穴に集中すると効果がより高い。

鎮静安眠・頭痛緩和

百会穴は精神安定の効能を持っている。緊張過度、精神疲労、ストレスなどによる不眠や頭痛で困っている者は百会穴を用いた治療で即時に良好な効果が得られる。

精神振奮・健脳養神

百会穴は脳神に繋がり、脳機能の調節作用を以て、心力不足、煩悶驚恐、健忘、不眠惰眠、慢性頭痛、意欲低下、孤独内向など様々な精神状態の低下症状を調整する。また学生は毎日百会穴を軽く叩くことにより、脳疲労の解消に伴い、健脳作用を得る。

陽気補充

陽気は温煦作用を以て全身を暖めており、陽気不足の者は普段寒がりで、年中手足が冷え、時々下痢が発作する。百会穴は全身の陽経と督脈の経気を振奮させ、これによって陽虚体質を改善させる。

昇陽挙陥

脾気は陽気昇挙の作用を以て気血栄養を身体上部に持ち上げるに伴い、全身の臓器を一定の位置に固定する役割も担っている。中気虚弱(脾気虚)の者は上昇不足で気陥が発生し、泄瀉が長期に渡って治らず、更に胃下垂や子宮下垂など内臓下垂が見られる。百会穴は陽気を上昇させる効能を持ち、これらの症状を改善させる。

百会穴の施術操作

通常、百会穴を用いた健康増進の場合は経穴の按揉法を行う。片手の中指または示指を用いて百会穴に当て、徐々に力を強くして30~50回按え、その後それぞれ時計回りと反時計回りの方向に30~50回揉む。体調が弱い方や内臓下垂に患う方は最初軽くして次第に強く変わり、回数も少しずつ増やすことができる。

また精神振奮や頭痛緩和の場合は、百会穴において叩打法を行うことができる。空心掌を用いて百会穴を10回ほど軽く叩くことで、精神をゆったりさせてストレスを解消し、頭痛が緩和できる。

陽気虚弱や中気下陥の場合は、百会穴において温灸法を行うと更に高い効果が期待できる。艾灸箱を頭頂部に固定して一回で15分間、一週間に2~3回の温灸を行う。忙しくて艾灸できない場合は、片手で百会穴を100回ほど軽く叩くことだけでも陽気を保養に役立つ。

百会穴の応用注意

百会穴による健康増進は青年、中年、老年に適し、年齢が高ければ適応するが、児童の場合は慎重に応用しなければならない。特に嬰児幼児の場合は頭蓋骨が柔らかく、泉門が閉鎖していないため、百会穴の応用はとりわけ小心が必要である。

また、推拿手法において軽刺激は補で通と、強刺激は瀉で滞だとされている。百会穴の按揉を行う際に、強い力で按圧してはいけない。猛烈な力をかけると、経脈に損傷を与えて気血の運行失調を起こす恐れがあり、頭痛や頭暈など不快感が現れ易く、更に「一竅乱而百竅乱」(一穴の乱れにより百竅の乱れを致す)の結果になり、五官五感の失調が発生してしまう。百会穴には陽気を上昇させて下陥気血を挙上させる効能があるが、強刺激を与えると、虚弱の陽気が上昇し過ぎるか、肝陽が上亢し易い。特に本来血圧の高い方には、強い力で按圧することで、気血が急激に変動して頭暈目眩などを起こし易く、更に高血圧症の症状発作を来たす。

最後に、経穴推拿は治療の補助手段として応用できるが、降圧薬の代わりにはならない。

健康知識:万能の天然消炎抗生剤 魚腥草

魚腥草と言えば、普段余り聞き慣れないかも知れないが、和名ドクダミの名称なら、民間薬として顕著薬効がよく聞き覚えがあると思う。中国ではドクダミの植物名を蕺菜(ジュウサイ)と言い、魚腥草はその生薬名である。日本ではドクダミの生薬名をジュウヤク(十薬・重薬)と言う。魚腥草は多年生の草本植物で、全草(特に葉・茎)にアルデヒド由来の独特な臭気があることから、魚腥草(腥とは生臭い意味)と呼ばれている。

日本では、昔からゲンノショウコとセンブリと並べて三大民間薬の一つとして数えられ、広く応用されている。内服薬として、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに応用され、外用薬としても腫れ物、吹き出物、皮膚病などの排膿や毒下しに用いられる。

ここでは、魚腥草の薬用効果、食用方法、注意事項について詳細に紹介する。

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健康知識:万能の天然消炎抗生剤 魚腥草

魚腥草と言えば、普段余り聞き慣れないかも知れないが、和名ドクダミの名称なら、民間薬として顕著薬効がよく聞き覚えがあると思う。初夏から卵状ハート形の葉が青々と左右対称に生え、頂端の中央には円柱状の花穂が真っ直ぐに立って淡黄緑色の花が密生し、花穂の基部に花弁に見える4枚の白い総苞片が十字状に開いている。一面に生い茂って何となく美しく見せている。

中国ではドクダミの植物名を蕺菜(ジュウサイ)と言い、魚腥草はその生薬名である。日本ではドクダミの生薬名をジュウヤク(十薬・重薬)と言う。魚腥草は多年生の草本植物で、全草(特に葉・茎)にアルデヒド由来の独特な臭気があることから、魚腥草(腥とは生臭い意味)と呼ばれている。湿り気のある半日陰地を好み、住宅周辺の庭園や空地、道端、林の木々の下などによく群生し、繁殖力が強くて千切れた地下茎からでも伸びて蔓延るため、隅々にまでドクダミだらけになってほかの雑草が生えなくなる。

薬用には地上部の全草を乾燥させたものを用いる。夏季の茎と葉が茂って花が満開する開花期(5~8月)から果実期にかけて採取し、残根を取り除き、不純物を洗浄し、段切りにしてから陰乾しするか、天日干しする。日本では、昔からゲンノショウコ「現(験)の証拠」とセンブリ「千度振り出し」と並べて三大民間薬の一つとして数えられ、広く応用されている。内服薬として、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに応用され、外用薬としても腫れ物、吹き出物、皮膚病などの排膿や毒下しに用いられる。

薬用効果

中医学的には、魚腥草は味辛、性寒涼(微寒)であり、肺・肝・腎・膀胱経に帰経する。下記の効能を持って実熱・熱毒・湿熱による諸病証に適応する。

① 清熱解毒:痰熱壅盛の肺癕(肺膿瘍)・肺癌による咳嗽、腐臭膿血痰、胸痛、癌性胸水、肺炎・肺熱による気喘咳嗽、マラリア;

② 消腫療瘡:湿熱による水腫、帯下、瘡瘍腫毒、禿瘡、疥癬;

③ 利尿通淋:湿熱淋証による排尿痛、排尿困難、尿混濁;

④ 瀉熱止痢:赤痢、痔瘡便血、湿熱泄瀉、脾胃積熱;

⑤ 美肌護膚:面皰、汗疹、湿疹、水虫、皮膚炎。

現代医学の薬理実験によると、魚腥草は明らかな抗菌・抗ウイルス、生体免疫力増加、利尿などの作用がある。臨床では、上気道感染症、インフルエンザ、肺炎、扁桃腺炎、咽頭炎、流行性耳下腺炎、鼻炎、蓄膿症、結膜炎、急性黄疸性肝炎、急性細菌性赤痢、腎炎、膀胱炎、子宮頸部糜爛など様々な炎症の全般に効果的である。

また魚腥草は優れた抗酸化作用があり、皮膚の美白促進と老化遅延に役立ち、同時に皮膚の炎症状態を軽減して発赤発疹の症状を改善させる。

 食用方法

中国西南部の四川省や雲南省や貴州省では「蕺根(折耳根)」と呼ばれ、清熱祛火の作用を以って食事の重要な薬味や具材とされ、主に根や茎を使って米粉や糯米飯などの主食に混ぜたり、臘肉(塩漬けし燻製して干した肉)と炒めたり、唐辛子・辛味噌などで辛い味付けの和え物にしたりして食べるが、四川省ではまた葉を野菜として食用している。ベトナムやラオスでも葉を重要な食材として用いている。日本では料理用の食材として使われないが、葉を山菜として天麩羅などにすることがあり、乾燥した葉をハーブティーとしてドクダミ茶を製造し、麦茶や桑茶のように飲まれることが多い。

新鮮な魚腥草は消炎作用と抗菌抗ウイルス効果が最も高く、ある一部の抗生物質よりも優れている。魚腥草の葉は加熱することで臭気が和らいで薄い野菜味が出るから、通常お湯を通して煮汁を飲む。新鮮な魚腥草500gをお水(飲める量の2倍ほど)に入れて沸いたら少し氷砂糖を加え、長く加熱せず5~10分間煮込んで飲用する。これは1歳~80歳各年齢層に適応して様々な炎症・感染症の治療に用いられる。

また高血圧症や動脈硬化症の予防には必ず花つきの魚腥草を選んで採取するが、天日干しすることにより臭気は無くなる。乾燥した全草5~20gをお水500~600mlで半量になるまで弱火で煎じ、茶代わりに3回に分けて服用する。

注意事項

魚腥草は寒涼の性質を持っているため、虚寒病証や虚弱体質の方は服用しない。

健康知識:車前草による痛風の予防治療

痛風は一種の代謝疾患であり、プリン体の代謝障害により血中の尿酸が増加し、軟部組織の損傷を来たす。

臨床では、激痛・発赤・腫脹が第一症状となり、主に拇趾の中足趾節関節に見られ、甚だしい場合は歩行障害や関節変形を起こす。また痛風結節、尿路結石、痛風腎なども認められ、更に命に危害を及ぶ恐れもある。痛風は多く糖尿病、高血圧、冠状動脈心疾患などに伴って発生する。中老年に多発するが、近年では青年にも増加している。

ここでは、痛風の予防と治療に明らかな効果を持ち、且つ簡単に入手し易い車前草と言う薬草を紹介する。

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健康知識:車前草による痛風の予防治療

痛風は一種の代謝疾患である。プリン体の代謝障害により血中の尿酸が増加し、高尿酸血症になり、尿酸とナトリウムが尿酸塩結晶を作り、軟部組織に析出すると様々な損傷を来たす。

臨床では、痛風関節炎が最も多く発生する。突然の激痛・発赤・腫脹が痛風発作の第一症状となり、主に拇趾の中足趾節関節に見られるが、それ以外に足背・足関節や膝関節や手関節にも現れ、甚だしい場合は歩行障害や関節変形を起こす。因みに一つの関節で痛風発作が起こるが、色んな関節が一斉に発症することは無い。また尿酸塩結晶が関節以外の部位に析出することもあり、皮下組織や腱などに沈着すると痛風結節、尿路に凝固すると尿路結石、腎臓に蓄積すると痛風腎(腎臓障害を起こして腎機能を低下させ、腎不全に繋がる)なども認められ、更に命に危害を及ぶ恐れもある。痛風は多く糖尿病、高血圧、冠状動脈心疾患などに伴って発生する。中老年に多発するが、近年では青年にも増加している。

ここでは、痛風の予防と治療に明らかな効果を持ち、且つ簡単に入手し易い車前草と言う薬草を紹介する。

車前草は通称オオバコであり、山野、路肩、川岸などに自生し、その全草が薬用されている。中医薬的に、味は甘淡で、性は寒であり、肝・腎・肺・小腸経に帰経し、清熱利水・祛湿止瀉・清肝明目・涼血解毒・化痰止咳などの効能を持ち、湿熱内蘊による浮腫、尿少、排尿痛、排尿困難、尿濁;暑温挟湿による嘔吐、泄瀉、尿少;肝熱による目赤腫痛、肝腎不足による視力減退、飛蚊症、角膜混濁、迎風流涙;血熱による鼻血、尿血、癰腫瘡毒、熱痢;肺熱による咳嗽、痰多などに幅広く適用する。

従来車前草は主に利尿排石の常用薬草として小便不利、浮腫少尿、多尿頻尿、腎臓尿路結石などに多く応用されている。痛風の直接的な治療薬ではないが、その清熱利尿の作用によって血中尿酸の含量を降下させ、尿酸結晶の生成を減少させて痛風の予防や改善の作用を果たす。

通常、食用では主に車前草の柔らかい新芽を用いる。お湯を通してから和え物の前菜、炒め物、或いはスープなどを作ることができるが、また洗浄した車前草をお湯で浸して茶代わりに飲用することもできる。一度乾燥させてからお水で煎じて服用すると更に薬用効果を高める。

三、四月の車前草は質が新鮮で柔らかく、口当たりが良いため、最も食用に相応しい。五月から種を実のらせるが、これが車前子と言う漢方薬である。車前草も車前子も性味・帰経・効能はほぼ同じく、共に清熱利尿の薬用効果を以って痛風の改善に役立つので、近くでみかけたら少し採って置き、実際に試して欲しい。譬え尿酸値が高くなくても、その利尿作用により尿液の排泄を促進することで排毒にも役立つ。

応用注意として、車前草は寒性のため、湿熱の無い者や妊婦は服用しない。