秋から冬にかけて旬の野菜である大根はとても美味しく食卓で不可欠な存在だと言える。また健康食材としても数えられ、理気解鬱・消食化痰の薬効を以て鬱気を解消して消化を促進し、消化不良、腹部脹満、咳嗽痰多などの病症に用いられる。
しかし日頃調理する際に、殆ど大根の皮を剥いて捨てることが多い。昔から大根の皮を漬物にして食べることがあるが、更に薄切りして塩、お酢、胡麻油で調味して和え物の一品としてあっさりと美味しいし、酒酔いにも効果的である。実際、この大根の皮は沢山特別な応用効果が期待できる。
ここでは幾つの応用方法を紹介する。
1、腹脹解消
長い在宅で、つい食べ過ぎてしまい、腹部脹満の不快感が現れることがあるが、一枚の大根皮さえあれば、簡単に解消できる。
方法:大根の皮をコインの厚さ、クラッカーの大きさに切り、沸かしたお湯の中に1分間ほど通し、大根の皮の裏面を臍に貼り付け、更に絆創膏で固定しておく。食後に1時間ほど貼り付け、1日三回で、一週間で消化不良による腹脹を解消する。
2、皮膚潤滑
大根にはビタミンAとCが豊かに含まれ、黒色素の生長を効果的に抑制して美白の効果を持つほか、皮膚のかさつきや面皰などを改善させる。洗顔するとさっぱりとした感じになり、滑々して柔らかくなる。
方法:大根の皮を磨り潰し、汁に適量のぬるま湯を加えて洗顔する。
3、偏頭痛緩解
大根には芳香族アミノ酸が含まれ、頭部の血液循環を改善して血管抵抗を減少させ、これによって頭暈や偏頭痛などを緩解する。
方法:大根の皮を盃口の大きさのスライスに切り、両側の顳顬(こめかみ)にある太陽穴に20分間ほど付ける。病状に従って回数を決める。
4、足根痛緩解
大根の皮は含有する芳香族アミノ酸の血液循環を改善する作用により、偏頭痛と同じように足跟痛も緩解する。
方法:大根の皮を鍋で煮込んでからできればガーゼ布で包み踵に貼り付ける。冷めたら鍋に入れて温めて再度踵に付ける。30分間ほど繰り返していくと、足根の疼痛が大分緩解できる。
5、足消臭
大根には食物繊維のほか、カルシウム、燐、鉄、カリウム、ビタミンC、葉酸などが豊富であり、免疫力を効果的に強化して病気抵抗力を高める。
方法:大根の皮を水で煮込んでから、両脚を洗う。毎晩1ヶ月ほど続けていくと、足の臭みが解消できる。