会員通信:NPO法人伝統医学教育会事業活動計画(2026年度)

2026年度は昨年に引き続き、教育活動である講習会及び普及活動の健康支援を進展していきたいと思います。

講習会は通常通り従来の教育方針に従って少人数で行い、前年度と同じように実技講習を主として「常見病証の針灸治療実技」及び「医療気功の理論と実践」の二学科を予定しています。

針灸治療実技の講習は、2021年から梅田会員の希望と協力得て、針灸師及び針灸学生を対象に開設した針灸臨床学科で、2022年度と2023年度を加えて計3期の講習を積み重ねることが出来ました。2025年度はその講習経験を活かして再度開講し、今年度も行う事が決まりました。針灸臨床において常見される四病証のほか、日本の針灸臨床現場では触れる機会の少ない五官病症を四つ選出し、基礎的な理論分析を解説したうえ、具体的な刺針実技を指導と技能練習を行います。これらから辨証論治の思想へと導かれ、臨床実践における技術能力が高められることを切に願っています。講習会は4月後半に開講し、計8回で12月前半に終了する予定です。

一方、医療気功の講習は当会で六年ぶり四回目の開催となります。これまでの経験を活かし今回は講習時間数を増やし、実習を重点的に取り組む予定です。医療気功の基礎知識及び操作方法を分かり易く説明したうえ、初歩的な健康気功法として静気功の「放鬆法」、動気功の「保健功」を実際に練習し、更に実用的な「六字訣」も紹介します。これにより医療気功に対して正しい認識を築き、反復練習で気功法を身に付け今後の健康増進に活用して欲しいと思います。

当会は従来教育活動の一環として、本場中国において中医学大学教育及び病院の外来治療の研修を、北京中医薬大学国際学院の提携協力を得て開催してまいりました。これまでに十回ほどの研修活動を開催し針灸師や針灸学生、薬剤師、療法士、及び中医学に関心を持つ一般の方々が参加されました。中医学病院での針灸科、推拿科、中医内科などの臨床治療をはじめ、大学での解剖学や診断学の特別講義、また中国でも希少な中医学・中薬学博物館を見学など、更に現地での治療体験は、これまでご参加された皆様には貴重な経験となりました。新型コロナウイルス感染拡大により社会情勢に大きな変化がおこりましたが、ようやく社会秩序を少しずつ取り戻してきましたので、中国研修の活動を再開し、今年度に実行できるよう、計画や連絡に取り組んでおります。

最後に、健康支援活動に関してはホームページを通じて健康情報を発信するほか、臨床センターにて会員の皆様に向けて無料健康養生の相談や指導なども催していきたいと思います。また季節の変化や社会の情勢に合わせて薬茶を新たに考案し見本をお送りする予定です。

会員の交流を深めるため、本年も会員懇親会を開催する予定です。

会員通信:NPO法人伝統医学教育会事業活動報告(2025年度)

1、講習会

2025年度の定期講習会は実技の教育を中心に行い、4月から12月まで「常見病証の針灸治療実技」及び「耳穴診療法の実技と応用」を開講しました。

「常見病証の針灸治療実技」の講習は2021年度から2023年度にかけて三期ほど開催しましたが、本年度はこれまでの経験を活かし、更なる質の向上を図り、内容を一層充実させる講習を行いました。講習には当会会員の針灸師計7名が参加されが参加しました。伝統医学教育の実用性に重点を置き、針灸臨床において常見される8病証を取り上げました。それぞれの基本概念、病因病機、そして辨証分型を明確にし、治療原則と選穴処方を解説した上で、具体的な刺針実技を指導と共に操作練習に取り組みました。以前の講習から更に臨床実践の能力を強化すべく、新たに診察要項と辨証要点を伝授しました。参加者の熱心な研鑽により、辨証論治の思想に啓発され、臨床見聞が広がり、臨床技法が鍛えられ、針灸治療の技術能力や実用的な応用能力が高まったと感じております。

もう一方では、当会で長年において最も多く執り行われた「耳穴診療法の実技と応用」の講習を開催しました。従来の少人数徹底指導という伝統医学療法の教育理念に基づき、実技を中心に据えて講習を行いました。講習は教育会独自の指導方法で実施し、反復の解説と練習をすることで、参加者の技能向上にも役立ちました。また講習の合間に耳介按摩保健体操を練習し、毎回活気に満ちた雰囲気の中で正確に耳穴診療法の基礎及び技能を把握して貰いました。

 

2、健康支援

教育事業活動と同時に、会員の健康支援活動も引き続いて行っています。伝統医学教育会ホームページの会員専用ページにて健康知識を定期的に更新していますので、皆様の健康増進にお役立てください。

また、会員の健康支援の一環として前年度に引き続き、伝統医学に基づいた薬茶をお送りいたしました。今回は主に盛夏季節の暑熱特徴、並びに観光客急増による感染症再燃に従い、過去に考案した薬茶の中から特に効果的なものを厳選し調整し、処方と見本を送付しました。以前と同じように、皆様にお送りした薬茶の主要材料は身近なものを使って作成し、作成方法は教育会の会員専用ページに紹介しています。

 

3、懇親会

10月12日(日)午後、当会事務所にて今年度の会員懇親会を開催しました。今回は計6名が出席されました。

参加された皆様と健康増進に関する様々な情報交換や経験交流を行いました。事務局も会員の皆様とお会いして貴重なご意見や近況をお聞きすることができ、また、皆様との交流を通じて今後の伝統医学教育会の活動方針を明確にして事業活動を進んで行きたいと考えています。

 

活動案内:「医療気功の理論と実践」講習会案内

気功は中国古代の人々が疾病や老衰と抗う長い歴史の中で次第に認識し創造した一種の自己心身鍛錬の方法及び理論です。主に姿勢調整、呼吸鍛錬、意念集中などの様々な操作を行う事で、人体各部分の機能を調節し増強させ、生命の潜在能力を引き出します。これにより人体の内的な臓腑経絡・気血陰陽の平衡を保ち、健康の維持と増進、疾病の予防と治療、そして老衰対抗や長寿などの効果をもたらす事を医療気功または養生気功療法と呼びます。医療気功は中国伝統医学の重要な一部であり、薬草や針灸推拿などと違い、無苦無痛の特徴を持つ最も理想的な治療法と言っても過ぎません。しかし長い歴史の中で、医療気功は神秘的なベールを被り、実際には伝授され難い状態です。

本講習では、医療気功の基礎知識を分かりやすく説明し、基本的な気功鍛錬方法を導き、更に放鬆功、保健法、そして六字訣など具体的な気功法を行う予定です。これによって医療気功に対して正しい認識を築くと共に、毎回の練習で養生気功法を身に付けて今後の健康増進に活かして頂きたいと思います。

また、終了時には特定非営利活動法人伝統医学教育会の修了証書を授与します。

講 師:陳 志強 医学博士

日 程:全6回。月に1回 日曜日午後14:30~16:30。

毎回約30分理論解説、90分実践指導

① 05月24日 医療気功の概説、分類、作用原理;放鬆功実習

② 06月28日 気功鍛錬の基本操作(調身);放鬆功復習

③ 07月26日 気功鍛錬の基本操作(調息);保健功実習

④ 09月06日 気功鍛錬の基本操作(調心);保健功復習

⑤ 10月04日 気功鍛錬の要領、注意事項、反応;六字訣実習

⑥ 11月01日 六字訣実習;放鬆功復習、保健功復習、六字訣復習

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401  NPO法人伝統医学教育会事務所

定 員:8名(定員を超える場合は、当会会員を優先にします)

費 用:54,000円(講習資料代などを含む、分割払い可)。当会会員は6,000円割引。

振込先:特定非営利活動法人伝統医学教育会

郵便貯金総合口座 10100-55927971

申込み:NPO法人伝統医学教育会事務局FAX 03(5816)5235

締切り:2025年4月30日(木)まで

備 考:気功実践のため座布団またはヨガマットが必要になりますのでご持参下さい。

 

活動案内:「常見病証の針灸治療実技」講習会案内

針灸医学は理論に基づいた実践的な学科です。臨床では中医学の辨証論治を元に正確な診断を下す事ができて初めて正しい治療方針が立てられます。そこから、腧穴の性能に従って相応しい処方を組み合わせ、更に正しい技術を用いれば効果的な治療が実施できます。日本の現状は、中医学の病証に対して基本概念がはっきり認識されておらず、また総合的な辨別分析の考え方も欠けているため、辨証論治の応用は広く普及されていません。学校教育では実践に接した臨床実習が不足しているため、臨床現場に入ると、患者さんに対応し難く感じる方が多いようです。

伝統医学教育会では、これを踏まえ鍼灸師・鍼灸学生を対象として臨床にて常見される病証、及び針灸治療で特効が得られる病証を取り挙げ、これまで治療実技の講習を行って来ました。今回も少数人数で、実用性に重点を置き、新たに針灸臨床において多く見られる8病証を取り挙げ、その基本概念を明確にし、病因病機と辨証分型を解明し、治療原則と選穴処方を解説したうえ、具体的な診察技能と刺針実技を指導しながら、技能練習を行う予定です。これにより病証に対する診断と治療を導き、臨床実践の技術能力が高まる事を期待しています。

また初めて参加する方にはご希望に応じて中国針実技指導を一回無料で行います。

講習終了時、特定非営利活動法人伝統医学教育会の修了証書を交付します。

講 師:陳 志強 医学博士

日 程:全8回 月1回 日曜日10時30分~13時00分(計20学時間)

毎回約60分理論解説、90分実習指導

① 04月26日 鼻咽病症(鼻炎・副鼻腔炎、咽喉炎);

② 05月24日 鬱病;

③ 06月28日 口歯病症(口内炎、顎関節症、歯痛);

④ 07月26日 不眠;

⑤ 09月06日 眼周病症(目赤腫痛・眼精疲労・近眼老眼);

⑥ 10月04日 咳嗽;

⑦ 11月01日 耳内病症(耳鳴・耳聾);

⑧ 12月06日 不妊。

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401  伝統医学教育会臨床センター

交 通:東京メトロ銀座線末広町駅より徒歩4分、千代田線湯島駅より徒歩4分

JR御徒町駅・秋葉原駅・御茶ノ水駅より徒歩10分~12分

定 員:6名以上で開講 9名まで

費 用:73,000円(実習用具の費用込み、分割払い可) 当会会員は8,000円割引

教科書「病証の辨析と処方」別途4,180円(当会会員は割引後3,100円)

振込先:特定非営利活動法人伝統医学教育会

郵便貯金総合口座 10100-55927971

申込み:NPO法人伝統医学教育会事務局 FAX 03(5816)5235

締切り:2026年3月31日(火)まで