健康知識:中医薬茶材料製作法

立秋を過ぎた途端、 逆に猛暑が戻って残暑が過ごし難く感じられます。まだ熱中対策を続けて行かなければならないようです。
さて、3月末と7月末に会員の皆様に健康応援の目的で、薬茶の処方と見本をお送りしました。気に入ってご自身でも作って長く続けて欲しいです。
健康増進のための薬茶は日常生活の中で色・香・味を楽しむほか、季節と環境に従い、各自の体質や体調に合わせて相応しいものを選び、長く飲み続ける事で健康効果が果たせます。そのため、容易に入手できる身近な材料を用いて手頃に作成できるように工夫しました。
ここでは、関連する薬茶材料を自ら作成する方法を紹介します。皆様参考にして、ご自身の体調に合わせた薬茶を続けるよう努力しましょう。

① 橘皮(蜜柑の皮)

蜜柑の皮を半乾きになるまで陰干しし、細長く切ってから更に完全に乾燥するまで陰干ししておく。

② 蓮芯(蓮実の芯)

乾燥した蓮の実を水で浸して軟らかくなってから中の芯を取り出し、乾燥しておく。

③ 竹葉(竹の葉)

竹の柔らかい葉先を採って綺麗に洗い、乾燥するまで天日干ししてから、細かく切っておく。

④ 魚腥草(ドクダミ)

開花期のドクダミの新芽を採って綺麗に洗い、八分乾燥するまで天日干ししてから、陰干して乾燥しておく。使用する前にフライパンで茶色く香ばしさが出るまで弱火で炒る。

⑤ 蒲公英(タンポポ)

開花していないタンポポの全草(葉と茎を主とする)を採って綺麗に洗い、八分乾燥するまで天日干ししてから細かく切り、完全に乾燥しておく。

⑥ 冬瓜皮(冬瓜の緑皮)

冬瓜の皮の緑と白の部分を薄く剥き、細く切って完全に乾燥するまで天日干ししておく。

⑦ 西瓜皮(西瓜の緑皮)

西瓜の皮の緑と白の部分を薄く剥き、細く切って完全に乾燥するまで天日干ししておく。

⑧ 薏米(はと麦)

はと麦をフライパンに入れて焦げないように混ぜながら弱火で炒り、黄色く香ばしくなったら火を止め、冷めてから密封容器に保存しておく。

⑨ 枇杷葉(枇杷の葉)

枇杷の葉を採って八分乾燥するまで天日干ししてから、細かく切って完全に乾燥しておく。