健康知識:経穴による心臓の養護及び救急

心臓病は発病が急激で、死亡率が高いことから、従来死亡率の一位か二位として重視されている。近代社会では生活リズムの加速やストレス過剰などに伴い、心身疲労により心臓に負担をかけて心臓の機能障害に繋がっている。

中医針灸学の経穴刺激を用いて自ら日頃の心臓機能を養護ができ、更に心臓疾病が発作する緊急な場合、応急処置として心機能の調節により救急救命の役割を果たす。

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健康知識:経穴による心臓の養護及び救急

心臓病は発病が急激で、死亡率が高いことから、従来死亡率の一位か二位として重視されている。近代社会では生活リズムの加速やストレス過剰などに伴い、心身疲労により心臓に負担をかけて心臓の機能障害に繋がっている。

中医針灸学の経穴刺激を用いて自ら日頃の心臓機能を養護ができ、更に心臓疾病が発作する緊急な場合、応急処置として心機能の調節により救急救命の役割を果たす。

1、経穴

① 内関:手厥陰心包経の絡穴であり、また八脈交会穴で陰維脈に通じる。

[効能]寛胸理気、寧心安神、活血止痛。主に胃・心・胸の疾病に用いられ、特に心拍調節に長じる。

[取穴]手掌面で手関節横紋から肘にかけて2寸(示指・中指・環指の遠位関節部の3本幅)、2本筋腱の間に取る。

[施術]四指を経穴の手背面に当てて支え、拇指指腹を用いて経穴を深く揉む。

② 神門:手少陰心経の原穴である。

[効能]益気養心、鎮静安神、活血止痛。心の原気に繋がって心気を補い、また心神不安にも効果的である。

[取穴]手掌面の手関節横紋の小指側端、豆状骨の拇指側の陥凹部に取る。

[施術]四指を経穴の手背面に当てて支え、拇指指先を用いて経穴を強く押える。

③ 極泉:手少陰心経が体表に出て初めての経穴である。

[効能]寧心安神、寛胸理気、活血止痛。主に心臓機能の調節に用いられ、また心神疾病の鬱症状にも効果的である。

[取穴]両側腋窩の頂点で、腋動脈拍動部に取る。

[施術]拇指を肩前面に当てて支え、次指または中指の指先を用いて経穴に当て、筋のような物に触れ、後方から前方へ弾く、ピリピリする通電感が手指まで放散させるように行う。

2、応用

① 心臓養護:平素心臓が弱い、或いは過去に心臓病歴を持つ場合は、日頃上記の諸経穴に刺激を行うことで、心臓の機能を改善させることができる。

② 心臓救急

心部の不快感や疼痛、胸部の苦悶・圧迫感、息苦しい、動悸、大汗などの症状が現れる場合は直ちに内関、極泉の経穴に刺激を行うことで、急遽心臓の機能を調節して救急の時間を稼ぐことができる。

ほかに、手掌の拇指球部は心臓の反射区域に当たる。普段両手を合わせて按えたり揉んだりすることで、強心作用を果たす。緊急の場合は強く揉む、或いは青紫の瘀血脈絡を破ることにより、救心効果を起こす。