健康知識:秋冬養生のためのお粥

お粥は最も古い料理だと言われている。遥か三千年前の商代最初の調理法として、お水で穀物や野菜を煮込むことで、栄養素が最も人体に消化吸収され易くなる。またお粥は便宜かつ安価が特徴で、古来農耕生活の東洋人の食卓では多く食べられている。特に病人や老人・小児・妊婦など身体虚弱の者に対してお粥は最も滋養作用を持つ食物である。生体の状態に応じて食材の配合を調整することで目的性を明確にして病人に応用し易いし、老若男女に適応して応用範囲が広い。

お粥は主に二大効能を持ち、日頃の健康養生に役立っている。

① 健脾益腎;② 和胃調腸。

温補作用を持つお粥は秋冬の養生に不可欠な健康食である。お粥の種類は百以上に及んでいるが、中でも最も秋冬に相応しく補養効能の高い物として六種類が数えられる。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:陳皮(蜜柑皮)の神秘的な効用

蜜柑を食べた後に残された皮を陰干しし、一年間以上経過したものを貴重な中薬の陳皮としているが、三年ほど保存された陳皮は薬効がもっと良いとされている。陳皮は理気健脾・養胃散寒の効能を持ち、消化機能を促進させて消化不良や食欲不振などの症状を改善させる。

現代においても陳皮は「国民の保健薬」として下記のように広く応用されている。

① 芳香理気、寛中消脹;② 脾胃調和、消食導滞;③ 益肺化痰、止咳平喘;④ 降圧降脂、心脳血管の改善;⑤ 抗腫瘍・抗炎症。

また他の薬物に比べて陳皮は殆ど副作用が無く、天然の果物から来た食用薬物は安全に活用できる。

ここでは調味料、薬膳食材、そして養生材料としての具体的な応用を幾つか紹介する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:拍胸摩胸、養護心肺

一般的な健康養生法として摩腹揉腹法が多く知られており、臓腑機能を強化することにより、健康の維持と増進、疾病の予防と治療に大きく役立つ。実は摩腹揉腹と同じように、拍胸摩胸法も古来より養生医家に重視されている。胸部において拍打・摩擦など適切な保養動作を行うことにより、体内の濁気を排除し、心肺の機能を高め、そして健康増進と養生長寿に繋がる。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:養血明目の鶏レバー

現代社会では、毎日長時間パソコンやスマートフォンなどを利用して眼精疲労、目の乾燥や充血、視力減退、涙が出易い、近視、老眼など様々な病症が多発している。特に貧血の方に多く見られ、立ち眩みや頭暈感などを伴う。この場合は日頃から目に良い食物が必要とされ、通常は野菜の人参、菊花茶や枸杞の実、そして豚レバーなどを思い易いが、実際に最もお薦めするのは鶏レバーである。

レバーには独特な内臓の臭みがあって調理することに慣れないため、日常の食卓には余り現れていないが、ここで薬膳の一品として韮・玉葱の鶏レバー炒めを紹介する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:爪先立ち・踵落としの健康動作

爪先立ち・踵落としの動作は早く中国古代から健康養生に応用され、「敦踵法」と称されていた。前漢初期の《引書》に「敦踵以利胸中」や「敦踵,一敦左,一敦右,三百而已。」の記載があった。800年の歴史を持つ導引養生術の八段錦は、完結式動作を「背後七顛百病消」と言い、爪先立ち・踵落としで背中に振動を広げることで、五臓六腑に優しい按摩作用を果たして百病解消の効果があるとされている。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:強靭な膝関節を作る動作

膝関節は身体において最も複雑な構造を持つ関節であり、体重を支えながら走行・蹲踞・跳躍など様々な運動を行う重要な役割を果たしている。加齢に伴い、膝関節の疼痛や運動障害など様々な症状が多く現れてくる。関節内の僅か1~2mm厚さの軟骨面及び関節周辺の靭帯・筋腱は、酷使や過労などにより慢性損傷を起こして関節老化が発症したり、急性損傷や慢性リウマチなど関節疾患も屡々発生したりする。これによって人々の日常生活にも大きな支障を来たしてくる。

強靭な膝関節を作ることは健康増進のために極めて重要である。そのため、下記の五つの動作で鍛えると大きく役に立つ。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:春夏における艾葉(蓬)の食用

艾草はキク科の多年生植物であり、全草が薬用植物として応用され、温経・止血・散寒・祛湿・平喘・止咳・安胎などの効能を持っている。現代研究によると、艾草は広域スペクルトの抗菌・抗ウイルス作用があり、病菌とウイルスに対して抑制・殺傷の作用を果たして呼吸器疾患の予防治療に用いられる。

日常では、艾葉は主に温経脈・暖気血・祛寒湿などのために応用されている。乾燥した艾葉を臼で搗いて篩を掛けて陰干しして綿状物に作成され、温灸材料としては一般的である。また枕の芯として活用して安神助眠・疲労解消の効果を果たし、煎じ液で足を浸して水虫の治療、下腿静脈怒張の改善、そして関節疾患の予防治療などが期待できる。ほかに、民間では艾草で編んだ縄を燃やすことで蚊蠅駆除や滅菌消毒などの使い方もある。

新鮮な艾草は食物でもある。沖縄ではフーチバーと呼ばれ、昔から細かく刻んでジューシー(炊き込みご飯)をはじめ、沖縄そば、ヤギ汁や魚汁など様々な料理に使われている。ここでは薬効のある料理を二品挙げて具体的な作り方を紹介する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:清熱解毒の良薬 蒲公英

蒲公英(タンポポ)と言えば、知らない人はいない。春の4~5月及び秋の8~9月の開花季節になると、蒲公英は緑色の葉が茂り、黄色い花を咲かせて綿毛の付いた種を飛ばしている。生命力の強い草本植物で、アスファルトやコンクリートの裂目から生えることもある。普段自生している蒲公英は殆ど雑草扱いされているが、実は人体に有益な健康栄養の物質が大量に含まれ、日常の食物として食用できるほか、常用の生薬として「薬草の皇后」や「天然消炎抗菌剤」と呼ばれるほど薬用価値が高い。

蒲公英はキク科の植物に属する。中医学的によると、性は寒、味は苦・甘であり、肝・胃経に帰経する。ここでは、蒲公英の薬用効果、食用方法、注意事項、配伍応用、薬茶応用などについて詳細に紹介する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識(特別公開):30秒中医養生動作

新型コロナウイルスの感染拡大で、不要不急の外出を自粛したり、在宅勤務を提唱したりし、普段より健康のための散歩や運動も不足しているように感じているだろう。暫くの間は疫病収束の見込みもないため、室内に居る時間が長い生活を快適に過ごせるよう簡単便宜な30秒中医養生動作を四種類紹介するので健康増進のためになって欲しい。

推腹30秒、昇清降濁

運動不足や加齢などに伴って便秘や睡眠不安などの状況が多く見られる。これらは濁気が降下せず正気が上昇しないことから起こされる。推腹法は生体の正気を上げて濁気を下すことができる。

✦ 推腹は腹筋及び胃腸平滑筋の血流量を増加させ、胃腸の内壁筋力とリンパ系機能を強化し、蠕動運動を促進して消化機能を高めることで便秘の予防と解消に役立つ。

✦ 推腹は肝火を平熄させて心気平和・血脈流暢の効果があり、高血圧・動脈硬化・心脳血管疾病の患者に対して補助治療の作用を果たす。

✦ 睡眠前の推腹は自律神経を調節して精神愉悦を保ち、入眠を助けて不眠を防ぐ。

[方法]

自然に呼吸して腹筋を緩める。

両手の手掌を用い、先ず鳩尾から下方へ推し、次に両側の脇腹から前下方へ推す。それぞれ30秒で、約36回繰り返す。手の下に硬い塊が触れた場合は、それを丁寧に按えて揉む。

毎日の朝起床前に一度、夜就寝前に一度を行うと良いが、普段時間がある時に行っても良い。経穴に拘る必要もなく、人体の腹部に循行する9本の主な経脈を一括で操作できる。

正座30秒、健腿護膝

正座は多くの方にとっては辛いことだと言えるが、実際には身体の腰膝に有益な鍛錬の一種でもある。

✦ 正座は腰部を保養して腰痛の予防治療に役立つ。腰痛の原因は殆ど脊柱不正や血行不良などであるが、早朝30秒の正座だけで効果的に改善できる。

✦ 正座の際に、膝関節の靭帯と筋肉は牽引されて緊張し、これによって血液循環が促進され、膝関節に豊富な栄養供給を与えるほか、積液を解消して腫脹疼痛を軽減させる効果もある。

但し注意を要することがあり、正座は随意の動作ではない。本来膝関節は脆弱であり、正座時の負荷は直立時の8倍くらい大きいと研究から示唆されているため、正確な正座姿勢を行って初めて関節保護のためになる。

[方法]

先ず正座する両下肢の膝窩部に柔らかいパットや折り畳んだタオルを入れる。

上半身を直立に保ってやや後方へ反らすように、自分の踵部に座る。全身の重量を下腿に掛けるのではなく、両脚の踵で臀部を支えるように気を付けよう。

一回の正座は15分間を超えない。正座の際に手指で膝蓋の周辺を按圧すると良い。

蹲踞30秒、強筋健骨

蹲踞(しゃがむ)は常用される運動である。簡単に見えるが、長期に持続することで筋骨強壮の作用を果たす。

✦ 蹲踞は膝関節の敏捷性を高めて関節老衰を遅らせる。常時に行うことで、下肢の筋力を強化して転倒を効果的に防ぐことができる。

✦ 蹲踞は血管機能を改善させて心血管疾病の予防治療に役立つほか、同時に新陳代謝と血液循環を促進して心筋の血液供給を改善させる。

✦ 蹲踞はまた高齢者の大脳機能を増強させ、大脳老衰を効果的に予防する。

[方法]

両脚を肩幅ほど開き、身体を自然にリラックスさせる。足先は前方に向けて内側や外側の八文字を呈しない。膝をゆっくりと曲げ、膝の先端は足先を超えない。背部を伸ばして壁に寄り掛かり、頭部・背部・腰部を真っ直ぐにして緩める。臀部を下方へ下ろしてしゃがむ。

最初の段階は膝関節を30度から45度くらい屈曲して良い。徐々に慣れてきたら関節をもっと曲げて身体を深く下げるが、90度を超えない。

一回は30秒程度で、通常耐えられなくなってから1~2分間休憩してもう一回行う。朝昼晩にそれぞれ一度行い、一度に三回繰り返す。

金鶏独立30秒、調整平衡

金鶏独立は個人の老衰程度を測定できるとされているが、運動としては体内の平衡を取り戻る効果がある。

✦ 中医学によると、疾病の発生は生体の陰陽失調から起こされる。詳細な分析では五臓六腑間に相互の協調関係が崩れたというように理解できる。金鶏独立は直接生体平衡を調整する方法である。

✦ 金鶏独立は意守(意念の集中)によって生体の気血を足底に導き、高血圧や糖尿病の患者、そして頸椎腰椎疾病による疼痛などに即時の緩解効果がある。

[方法]

両目を微かに閉じ、両手を自然に身体両側に下ろす。身体の重心を一側の足に移して反対側の足を膝から引き上げ、太股はなるべく水平にし、膝から下は自然に垂らす。状態を出来る限り長く安定させ、耐えられなくなったら足を変えて行う。

重要な点は目を開けてはいけない。閉眼時に身体の平衡は目ではなく、脳神経の全身各器官への調節によって行われたのである。

また足部に6本の重要な経脈が循行しており、足部の平衡調節を通して虚弱の経脈部位に痠痛を感じる。これによって経脈の相応臓腑及び循行部位も調節されている。

上記四つの動作を全て行っても良いが、自分に必要とする一つの動作を選んで普段の生活に取り入れて行っても良い。いずれにしても長く続けることが大切である。

健康知識:夜更かしの善後策

人間は自然の一部分として、自然界の陰陽転化に従って生命活動を営んでいる。古来「日出而作(労作)、日暮而息(休息)」と言われるように、人間は一日における陰陽変化の規則性に順応し、陽の昼間は動き、陰の夜間は安静に休むべきである。これにより生体が自然に健康状態を維持しているのである。健康養生の観点から睡眠原則として「早寝早起き」を守らなければならない。

しかし止むを得ず、偶には一度夜更かし、或いは不眠の場合も避けられない。この場合は速やかに様々な善後策を立て、夜更かしによる損耗と副作用を最小限までに留める。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます