活動案内:「常見病証の針灸治療実技」 講習会の予備講習案内

この度はNPO法人伝統医学教育会の講習会にご参加頂き、誠にありがとうございます。

本講習は針灸臨床の実技に重心を置いているため、中国針の使用をお勧めしています。中国針は日本針に比べて刺針技法の広汎性と針響調節の敏活性という特徴があり、適応範囲が広い、操作時間が短い、治療効果が高いなどのメリットを持っています。しかし刺針操作には高い技能が要求され、専門的な指導と練習が必要とされています。ご参加者の実技の幅を広げて技能を高めるため、予備講習を行いたいと思います。

今まで中国針の経験がない方や、中国針の操作が苦手な方に、中国針の実技指導を一回無料で行うことになりました。この機会に、今回の講習要領と実習要領、針灸臨床治療に関する基礎知識を合わせて説明する予定です。

 

講 師:陳 志 強    梅田 伸威

日 程:2025年3月30日(日)10時30分~12時30分

① 針灸治療概説(約30分間)

② 中国針技法指導及び練習(約90分間)

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401  伝統医学教育会臨床センター

交 通:東京メトロ銀座線末広町駅より徒歩4分、千代田線湯島駅より徒歩4分

JR御徒町駅・秋葉原駅・御茶ノ水駅より徒歩10分~12分

費 用:無料

申込み:03(5816)5234(水・日曜を除き、10:30~19:00)

締切り:2025年3月27日(木)

 

ご希望の方は電話にて当会事務局までご連絡下さい。なお、お申込み頂いてからの取消しはご遠慮願います。

活動案内:「耳穴診療法の実技と応用」講習会案内

耳穴診療法は、安全で簡便な技法であり、その適応症の広さ及び確実な即効性などの特徴を持つことから世界的に注目されています。また学術面で耳穴は、腧穴の一部として中国の教科書にも取り上げられています。日本では、健康ダイエット法として有名ですが、それ以上の優れた治療効果に関しては殆ど認識されておらず、学校教育でも全く触られていません。

伝統医学教育会では、耳穴診療法を正確に習得できるよう教育方法を組んでおり、二十数年間に渡り何度も行われた講習会では多くの受講者より現場で実践できたとの好評を得て、耳穴診療法の普及に対して一石を投じたと自負しています。今回も、厳密性・実用性の特徴を柱とし、耳穴の基礎定位から実際に臨床応用ができるまで、計8回に渡り実技を中心として詳細に指導する予定にしています。耳穴診療法を把握して様々な臨床実践に活かしたい方には最適な機会であると言えます。

講習終了時には特定非営利活動法人伝統医学教育会の修了証書を授与いたします。

講 師:陳 志強 医学博士

日 程:全8回 月1回 日曜日午後14時00分~16時30分(計20学時間)

① 04月27日 耳穴診療法の概説、耳介の解剖、耳垂部8穴の定位と実技;

② 05月25日 耳輪部11穴の定位と実技、耳舟部6穴の定位と実技;

③ 06月29日 対輪部14穴の定位と実技;

④ 07月27日 三角窩部5穴の定位と実技、耳珠部9穴の定位と実技;

⑤ 09月07日 対珠部8穴の定位と実技、耳甲介部8穴の定位と実技;

⑥ 10月05日 耳甲介部13穴の定位と実技;

⑦ 11月09日 耳背部6穴と耳根部3穴の定位と実技;

⑧ 12月07日 耳穴診察法と耳穴治療法。

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401  伝統医学教育会臨床センター

交 通:東京メトロ銀座線末広町駅より徒歩4分、千代田線湯島駅より徒歩4分

都営地下鉄大江戸線上野御徒町より徒歩8分

JR御徒町駅・秋葉原駅・御茶ノ水駅より徒歩10分~12分

定 員4名以上で開講 8名まで

費 用:講習費 73,000円(耳穴模型・施術用具の費用込み、分割払い可)

当会会員は7,000円割引

教科書「中国伝統医学 耳穴診療法」別途3,000円(税不要)

振込先:特定非営利活動法人伝統医学教育会

郵便貯金総合口座 10100-55927971

申込み:NPO法人伝統医学教育会事務局 FAX 03(5816)5235

締切り:2025年3月31日(月)まで

活動案内:「常見病証の針灸治療実技」講習会案内

針灸医学は理論に基づいた実践的な学科です。臨床では中医学の辨証論治を元にして正確な診断を下す事ができて、初めて正しい治療方針が立てられます。そこから、腧穴の性能に従って相応しい処方を組み合わせ、更に正しい技術を用いれば効果的な治療が実施できます。日本の現状は、中医学の病証に対して基本概念がはっきり認識されておらず、また総合的な辨別分析の考え方も欠けているため、辨証論治の応用は広く普及されていません。学校教育では実践に接した臨床実習が不足しているため、臨床現場に入ると、患者さんに対応し難く感じる方が多いようです。

伝統医学教育会では、これを踏まえ鍼灸師・鍼灸学生を対象として針灸臨床にて多く見られる病証、及び針灸治療で特効が得られる病証を取り挙げ、これまでに治療実技の三回講習を行って好評を博しました。今回も少数人数で、実用性に重点を置き、針灸臨床において常見される8病症を取り挙げ、その基本概念を明確にし、病因病機と辨証分型を解明し、治療原則と選穴処方を解説したうえ、具体的な診察技能と刺針実技を指導しながら、技能練習を行う予定です。これにより病証に対する診断と治療を導き、臨床実践の技術能力が高まる事を期待しています。

また初めて参加する方にはご希望に応じて中国針実技指導を一回無料で行います。

講習終了時、特定非営利活動法人伝統医学教育会の修了証書を交付します。

講 師:陳 志強 医学博士

日 程:全8回 月1回 日曜日10時30分~13時00分(計20学時間)

毎回約30分理論解説、120分実習指導

① 04月27日 腰痛;

② 05月25日 頭痛;

③ 06月29日 腹痛;

④ 07月27日 心痛;

⑤ 09月07日 便秘;

⑥ 10月05日 月経痛;

⑦ 11月09日 絶経前後症候;

⑧ 12月07日 中風半身不遂。

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401  伝統医学教育会臨床センター

交 通:東京メトロ銀座線末広町駅より徒歩4分、千代田線湯島駅より徒歩4分

JR御徒町駅・秋葉原駅・御茶ノ水駅より徒歩10分~12分

定 員6名以上で開講 9名まで

費 用:73,000円(実習用具の費用込み、分割払い可) 当会会員は8,000円割引

教科書「病証の辨析と処方」別途4,180円(当会会員は割引後3,100円)

振込先:特定非営利活動法人伝統医学教育会

郵便貯金総合口座 10100-55927971

申込み:NPO法人伝統医学教育会事務局 FAX 03(5816)5235

締切り:2025年3月31日(月)まで

健康知識:感染症対策の清肺食療処方

冬季に入ってから一般の感冒に加えてインフルエンザやコロナウイルス感染など、様々な病原体による呼吸系疾患の発病率が徐々に上昇してきた。このような時期に感染症に掛かった場合適切な飲食療法を用いれば咳嗽、発熱、咽喉痛、鼻詰まりなどの症状を緩解させることができる。また飲食療法は比較的安全で化学薬物による生体機能障害のリスクも避けられる。

ここでは7種類の食療処方を紹介して感染症による症状に役立てて欲しい。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:冬至時節における艾灸養生技法

天候が一気に冷え込み、小雪・大雪も過ぎて冬至になろうとしている。冬至は一年中で最も陽気が少なく陰気が多い時節であり、人体も自然界に従って陰盛陽衰の状態になっている。この時期は陽気保養が最も重要な養生原則である。そのため、飲食調節や日光浴など様々な方法が挙げられるが、最も効果的な方法として艾灸法をお勧めしている。

艾灸法はヨモギなどを体表の経穴に据えて焼灼することで、灸火の温熱刺激及び艾草の薬理性能を以て、経絡の伝導によって体内の臓腑まで到達し、臓腑機能を高めて陰陽気血を調節し、扶正祛邪・防病治病の作用を果たす。艾草は温経散寒・祛風燥湿・行气活血などの効能を持つため、陰盛陽衰の冬至時節において保健養生の温灸が最も相応しく、特に痩弱虚損や陰寒凝滞などに対し、艾灸法は独特な効果をもたらす。

当会会員専用ページにて2017年12月に公開した「保命之法、艾灸第一」の健康知識で、艾灸法の効果を解説して保健養生の温灸に常用される経穴を紹介している。また昨年出版した《針灸臨床実用参考書 経穴の定位と技法》の教科書に経穴の灸法を詳細に記述してあるが、ここでは艾灸法の操作技法及び注意事項について説明する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:秋季における菊花の応用

今年の天候は特に異常で、夏の暑熱と湿気が厳しく長引き、立冬になってようやく涼しくなり、急に深秋らしくなっている。少し雨が降ったとしても気候の特徴はやはり乾燥を主としている。「天神一合」と言われるように、人体も自然界の影響を受け、口舌が乾燥したり、眼精がゴロゴロしたり、皮膚もカサカサしたりすることが多く、いわゆる秋燥のことである。こんな時は菊花をお勧めする。

菊花は、その清熱降火の性能及び他の食材との組合せにより秋季の乾燥から我々を守ってくれる。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:秋季第一の補養食 お粥

秋季は補養を最も重要な養生原則としている。しかし夏季の炎熱酷暑による消耗を経て、脾胃機能の低下が多く見られるため、滋陰補益の効果を発揮すると同時に、脾胃に負担を掛けてはならない。このような時、お粥は最も相応しい。

お粥は「糜」とも言い、米、粟、玉蜀黍、豆類などの食糧を煮込んでできた粘液状の流動食物を指す。東洋飲食文化の精粋の一つとして4,000年以上の歴史を持っており、2,500年前から、養生や治療において薬用として使われ始めた。中国最古の礼儀制度に関する儒学経典《礼記》には「仲秋之月養衰老,授幾杖行,糜粥飲食」と記載してあるように、お粥は秋季補養の逸品である。清代名医・王士雄もお粥を「世間第一補人之物」と讃えている。秋季においてお粥を食すと、様々な効果が期待できる。

ここでは、秋冬季節に相応しい保健養生のお粥を幾つか紹介する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:秋季における潤肺止咳の宝 梨

ようやく秋らしくなり、自然界では「燥」が主気となっている。人体も燥邪に影響されて口咽乾燥、鼻孔乾燥、皮膚乾燥、咳嗽などが現れ易い。この様な症状は旬の果物である梨を用いて緩解することができる。「一梨潤三秋」と言われるように、梨は甘酸っぱくて果汁が豊富で、乾燥する秋季において水分と栄養素の補充に適している。

現代研究によると、梨は栄養豊富であり、水分の含有量が高く、生体の水分摂取量を増加させて健康維持に有利である。ほかに、糖質、食物繊維、多種のビタミンやミネラルなども含有する。

中医学的には、梨は甘・微酸・涼の性味で、肺・胃・心に帰経する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:夏季における生姜の応用 続編

生姜は台所の必需品として常備されているが、臨床における常用薬としても重要である。その性味は微温・辛で、肺・脾・胃経に帰経し、発汗解表・温肺化痰・温中降逆・解毒の効能を持っている。《本草綱目》には「姜,辛而不葷,祛邪避悪,生啖熟食,酢、醤、糟、塩、蜜煎調和,無不宜之。可蔬可和,可果可薬,其利博矣。」とあり、生姜の性能特徴と薬食価値を説明している。夏季の炎熱蒸騰の自然特徴に応じて人体の陽気も体表に昇発して体内に陽熱が逆に少なくなって寒冷内生を起こし易い。そのため、夏季には温熱性質の生姜を食用することで、健康維持に役立ち、更に一部病症の治療または緩解に繋がる。

昨年初夏に「夏季における生姜の応用」を紹介したことがあるが、ここで他の生姜の応用方法を紹介する。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:三伏天養生の五大要点

本日より三伏天に入った。今年も閏中伏で、7月15日から24日までの初伏、7月25日から8月13日までの中伏、そして8月14日から23日までの末伏からなって計40日間にわたる。

三伏天は一年中で最も気温も湿度も高い時期であり、人体もこの自然界の陰陽変化に従って大きく変動している。日頃は防暑降温に注意を払い、飲食と起居を合理的に配置して酷暑から生体を守らなければならない。

三伏天の時期において下記の五大要点から養生に手を入れて欲しい。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます