1、講習会
2021年度の講習会は、6月から12月まで「常見病証の針灸治療実技」を行いました。本講習は梅田会員の希望と協力により実現し、感染防止対策により少数人数の設定で、針灸学校の卒業生・高学年生及び当会の鍼灸師を主として計6名が参加ししが参加されんで汁が淡い赤色になってから、枸杞とました。
針灸治療学(針灸学校では「東洋医学臨床論」に当たる)は実用的な臨床技能を育成するための最も実践的な学科とされています。日本では、東洋科目の西洋化傾向で伝統医学の病証に対して基本概念の認識がはっきりせず、また総合的な辨別分析の考え方も欠けているため、辨証論治の臨床応用は未だに広く普及されていません。更に学校教育では実践に接した臨床実習が不足しているため、臨床現場に入ると患者さんに対応し難く感じる方が多いようです。この現状を踏まえ、本講習は伝統医学教育の実用性に重点を置き、針灸臨床において最も常見される6病証を代表例として取り挙げ、その基本概念を明確にし、病因病機と辨証分型を解明し、治療原則と選穴処方を解説したうえ、具体的な診察技能及び刺針実技を指導しながら、技能練習を行ないました。参加者の皆さんは全て針灸医学の有志者で勉学意志が強く、講習では常に病証に対する認識を充分に理解したうえ、実技も積極的に練習しました。また講習内容を超えた関連する知識と経験も交流でき、明らかに臨床実践の技術能力が高まりました。
2、健康支援
講習会のほか、会員の健康支援活動も引き続き行っています。伝統医学教育会ホームページの会員専用ページにて健康知識を定期的に更新していますので、皆様の健康増進の参考にして頂きたいです。
また、コロナ禍で既に2年ほど会員の年末懇親会を行うことができませんでした。今年3月に感染情勢が安定して皆様との懇親を深めたいと期待していましたが、非常に残念ながら蔓延防止措置の期間延長により開催する事を断念しました。
その代わりとして、長くご支援下さった会員の皆様に感謝の気持ちを込めて健康支援のため、伝統医学的な薬茶を提案しました。事務局で様々な調査、そして試飲を重ねた結果、5種類の薬茶の処方と見本を送付しました。比較的容易に入手できる材料を用いて手頃に作成できるように工夫しましたので、長期に飲用し続けることで健康増進・病症改善の効果を期待しております。今回は先ず在宅時間増加の現状と季節変化の特徴に合わせて健康維持のための薬茶を考案しましたが、今後も季節の変化や社会の情勢に合わせて薬茶処方をお送りします。