1、講習会
本年度の講習会は、理論講習の「中医診断学における診察技法」、及び実技講習の「耳穴診療法の実技と応用」を4月と5月に開講しました。
中医診断学は中医学基礎を臨床現場に応用するための橋渡を担う目的で、最も基礎的で実用的な臨床技能を育成する学科とされています。これに関して教育会では望診の実際、辨証方法、そして症状の辨別など、3テーマの講習を設けましたが、そのうち診法は望診だけを三回ほど講習したことがあります。今回は「中医診断学における診察技法」のテーマを立て、望診のほかに聞・問・切診を含む中医学の四診全体に触れ、内容を大幅に拡張してテキストを充実した上、また参加者が学校教育や臨床治療の現場で活躍している状況に合わせ、更に講習内容をより専門的に調整し、また臨床技能に重心を置いて講習を実施しました。講習中は中医学診断方法の膨大な内容に対して要領を掴んで臨床応用のために経験を活かして解説しました。授業の内容が以前より随分増えたため、1回追加することになり、来年1月中旬に終了する予定です。
一方、長年に渡って人気のテーマとして何度も開催した「耳穴診療法の実技と応用」の講習を開催しました。従来の少人数徹底指導という伝統医学療法の教育理念に基づき、実技を中心にして講習を行いました。また遠くから受講される参加者を考慮して総時間数を変えず講習回数を減らすように調整しました。講習は実践を中心にし、教育会独自の教育方式により反復して解説した上、皆さんの実技練習を繰り返して行いました。参加者は殆ど中医学の初心者なので、少しでも多く中医学の知識を広げて治療効果を高めるため、中医学の五臓六腑について解説も加えました。また前回の講習から導入した耳介按摩保健体操を毎回講習会の開始時に復習を兼ねて皆で練習し、毎回楽しく賑わっている雰囲気の中で正確に耳穴診療法の基礎及び技能を把握して貰いました。講習会は11月24日(日)に無事に終了しました。
2、体験旅行
今年の中国伝統医療体験旅行は9月17日から21日まで実施されました。2007年主催した上海・北京、及び昨年主催した北京・西安の2都市活動に次いで、今回は北京・承徳の2都市で行いました。
今回も医療体験の主な目的として当会顧問の叢法滋先生の特別外来で、中医学的な診療処方を受けました。叢先生はいつものようにお元気で、熱心に患者さんの病状を聴いて詳細に診察し、それに相応しい中薬処方を工夫して頂きました。また別の日に同じ推拿特別外来にて整体推拿療法を体験して頂きながら、現地の医者と緊密に交流を行っていました。
従来と同じように伝統医療の体験に伴い、伝統文化の体験も重要な一環として行いました。今回も少人数にしており、中国の古都北京において孔廟・国子監を見学し、また明清時代から避暑地として有名な国家歴史文化名城承徳を訪れ、世界遺産の避暑山荘・外八廟、及び自然景観の棒槌山を巡り、滅多に訪れる事の出来ない特別な場所も楽しんで頂くと共に、本場中国での名物料理や家庭料理をご堪能頂けるように手配し、皆さんから大変満足したと感想を頂戴しました。
3、懇親会
12月8日(日)午前中の講習会終了後、当会事務所にて今年の年末懇親会を開催しました。理事4名を含め、当会会員が計16名出席しました。
恒例の通り、事務局で用意した料理及びホットワインや北京白酒のほか、また多くの会員もお料理、お菓子、果物、ワインなど沢山の品物を持ち寄って下さいました。また例年のように「中医学飲食薬膳療法」として、滋養強壮の「老母鶏(雌親鶏)の薬膳スープ」を準備し、これによって会員の皆様に、特に初体験の新会員に理解して頂けたと思います。
理事長から皆様のご理解ご支援ご協力に対して謝辞を表し、そして金原理事からの乾杯の辞を貰いました。その後、それぞれの分野で活躍されている会員の皆様は一つの輪になって食べ飲みながら、鍼灸気功の療法や、飲食薬膳の療法など、様々な健康関連の話題について会話したり懇談したりしました。和やかな雰囲気の中で皆様の交流と情報交換が進み、大変有意義な時間をゆっくりと過ごせたと思っています。
