健康知識:西瓜翠衣も良薬になる

西瓜翠衣は西瓜の皮であり、西瓜皮や西瓜翠とも呼ばれる。西瓜の内層にある柔らかい部分を除いた青い果皮を洗浄し乾燥させて薬用されているが、食用の際に外側の蝋成分を含有する硬い外皮を削って青と白の部分を利用することもある。

中医薬的に、西瓜翠衣は甘味で涼性であり、心・胃・膀胱経に帰経し、清熱解暑・除煩止渇・利尿消腫などの効能を持ち、暑熱による津傷煩渇、心火上炎、口舌生瘡、湿熱蘊結、小便短赤不利や混濁、水腫、消渇(糖尿病)、高血圧、中暑や秋冬気候乾燥による咽喉乾痛、煩咳不止などに適応する。また血圧降下や酒毒解消の効果もある。

西瓜翠衣の薬用効果は西瓜の果肉よりも優れており、また糖含量とカロリーが低いため、高血糖・高血脂や肥満の方に適している。合理的に西瓜翠衣を応用すれば、下記のような日常生活における健康問題を簡単に解決できる。

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健康知識:西瓜翠衣も良薬になる

西瓜翠衣は西瓜の皮であり、西瓜皮や西瓜翠とも呼ばれる。西瓜の内層にある柔らかい部分を除いた青い果皮を洗浄し乾燥させて薬用されているが、食用の際に外側の蝋成分を含有する硬い外皮を削って青と白の部分を利用することもある。

中医薬的に、西瓜翠衣は甘味で涼性であり、心・胃・膀胱経に帰経し、清熱解暑・除煩止渇・利尿消腫などの効能を持ち、暑熱による津傷煩渇、心火上炎、口舌生瘡、湿熱蘊結、小便短赤不利や混濁、水腫、消渇(糖尿病)、高血圧、中暑や秋冬気候乾燥による咽喉乾痛、煩咳不止などに適応する。また血圧降下や酒毒解消の効果もある。

西瓜翠衣の薬用効果は西瓜の果肉よりも優れており、また糖含量とカロリーが低いため、高血糖・高血脂や肥満の方に適している。合理的に西瓜翠衣を応用すれば、下記のような日常生活における健康問題を簡単に解決できる。

 

1、暑熱煩渇

西瓜翠衣3~5g、氷砂糖適量。一緒に沸騰したお湯に5分ほど浸して茶代わりに服用する。(昨年7月に送付した西瓜翠衣茶を参照)

西瓜翠衣20g、緑豆20g、白いんげん豆5g。緑豆と白いんげん豆を一緒に煮込み、豆が柔らかくなったら、西瓜翠衣を細かく砕いて加え、暫く蓋をして蒸してから、汁を飲んで豆を食する。西瓜翠衣は解暑開胃、白いんげん豆は健脾祛湿、緑豆は清熱解暑、三者を合わせて暑熱に湿を伴う方に最も良い。

* 単純に清熱解暑の効能から、西瓜の果肉果汁は中暑に効果的であるが、寒性が強いため、脾胃虚寒や湿盛便溏のものは慎重に食用しなければならない。

2、口舌生瘡

西瓜翠衣60g、薄荷15g。お水から15分ほど煎じて汁を取り、1日3回に分けて飲む。また西瓜翠衣を緑豆と一緒に煮込んで汁を飲むことで、平素に逆上せて口舌生瘡の予防になる。

或いは西瓜翠衣を火で焦がして粉末に磨り潰し、口に付ける。中薬の西瓜霜は西瓜翠衣と芒硝(硫酸ナトリウム)を混合して精製された白い結晶であり、鹹味で寒性を持ち、咽喉腫痛や口内炎などに特効を持つ。

3、咳嗽咽痛

西瓜翠衣250gをお椀2杯分のお水に入れて1杯分になるまで煮込み、氷砂糖を少々加えて冷ましてから飲む。西瓜翠衣は清熱解暑、氷砂糖は甘味平性で潤肺止咳、合わせて効果的に燥熱による咳嗽と咽喉腫痛を解消できる。通常では三日間で完治できる。

4、歯痛齦腫

白い粉が付いた西瓜翠衣を焼いて灰にしてから、直接歯齦に付ける。或いは西瓜翠衣を天日干ししてから少量の氷片(竜脳、ボルネオール)を加えて歯痛局所に付ける。

5、食思不振

漬物を漬ける方法で、西瓜翠衣(白い部分を含む)を2~3日漬けておき、食事の小皿として食すると、開胃作用を果たして食欲増進できる。

6、大便秘結

新鮮な西瓜翠衣(外層の硬い部分)をジューサーミキサーでジュースにして飲むことで清熱通便の作用を果たす。また便秘が長い場合は蜂蜜を加えると良い。

* 陽虚・気血虚の方は下痢を起こす恐れがあるため、慎重に使用する。

7、小便短赤

西瓜翠衣50g、竹葉芯20枝、生地黄5g、木通10g、生甘草5g。お水で煎じて汁を1日3回に分けて飲む。

8、腎炎水腫

西瓜翠衣(白い部分を含み、乾燥したものが良い)40g、新鮮白茅根50g。お水で煎じて汁を取り、1日3回に分けて飲む。

9、腰部捻挫屈伸不能

西瓜翠衣(青い外層が良い)を陰干ししてから細かい粉末に磨り潰し、塩と酒で調合して空腹時に服用する。1日3回で、1回2~3g。

 

ほかに、また下記の応用ができる。

暑湿汗疹

中医学によると、汗疹は盛夏時節に暑熱が湿邪を挟んで肌膚に蘊結し、毛竅が鬱塞されて起こされる。瓜翠衣には清熱解毒利湿の作用があるため、外用でも内服でも汗疹の予防と治療に一定の効果が期待できる。

日焼修復

新鮮な西瓜翠衣を薄いスライスに切り、日焼けした皮膚局所に付ける。炎症が酷い場合は西瓜翠衣を冷蔵庫に暫く冷やしてから使用する。一週間ほど続けると、治療効果が明らかに得られる。

降圧補助

新鮮な西瓜翠衣(青い外層を切り落として白い部分が良い)25g、食酢500g。西瓜翠衣を食酢に4時間ほど漬けてから食する。1日に1回、15日間を1クールとする。夏季に肝陽上亢の高血圧で、蒸し暑い天気による頭暈、心煩、血圧上昇に対して即効性がある。

但し、薬物治療の代わりにはならない。