夜更かしで最も損傷され易いのは肝臓である。
中医学的には、肝が気血の巡りに関わり、蔵血作用を持って血液循環量を調節している。生体の血液利用は、昼間より夜間少ないため、余った血液を夜肝臓に貯蔵しなければならない。しかし夜更かしすると、血液が肝臓に入らず無駄に消耗されてしまう。また現代医学的に、肝臓は体内で唯一の解毒器官であり、普段食用した食物の毒素部分は全て肝臓で分解解毒を経て体外に排出される。夜間に休まないことで、肝臓に大きく負担を増やしてしまう。
やむを得ず夜更かしした場合、積極的に工夫して肝臓への損傷を最小限に抑えなければならない。また普段から肝臓を強くするように努めることで、偶にする夜更かしに応えるようになる。
下記の経穴や薬茶などの対策を紹介し、日頃の健康増進に役立って欲しい。