活動案内:特別健康講座

長雨が続きやっと暑い夏が来ましたが、猛暑が予想されて体調を崩されている方も少なくないと思います。健康な身体は普段の地道な工夫から作られて行きます。そこで健康作りのために簡単で直ぐに皆様のお役に立つ特別講習を今年も開催することに致しました。

昨年の特別講習では強身防御の陳式太極拳の準備動作を一部抜粋して紹介し、大変好評が得られ、今年も皆様の希望に応えて太極拳の講習を行うことにしました。今回は前回の陳式太極拳の準備動作を簡単に復習し、養生保健の楊式太極拳の基本動作を中心にして抜粋して紹介する予定です。以前と同じように実際に練習することで、身に付けてから日常生活に取り入れ、皆様の健康の維持と増進、疾病の予防と治療に役立てて頂きたいです。

時 間:2019年09月08日(日)午後14:30~16:30

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401 NPO法人伝統医学教育会事務所

対象者:1、伝統医学教育会の会員

2、当会「医療気功の理論と実践」講習会に参加された一般の方々

定 員:6~8名(定員を超えた場合は当会会員を優先させて頂きます)

参加費:2,000円(当会会員は無料参加となります)

電 話:03‐5816‐5234

締 切:2019年08月31日(土)

ご希望の方は電話にて当会事務局までご連絡下さい。

なお、お申込み頂いてからの取消しはご遠慮願います。

お知らせ:特別健康講座のご案内

長雨が続きやっと暑い夏が来ましたが、猛暑が予想されて体調を崩されている方も少なくないと思います。健康な身体は普段の地道な工夫から作られて行きます。そこで健康作りのために簡単で直ぐに皆様のお役に立つ特別講習を今年も開催することに致しました。

昨年の特別講習では強身防御の陳式太極拳の準備動作を一部抜粋して紹介し、大変好評が得られ、今年も皆様の希望に応えて太極拳の講習を行うことにしました。今回は前回の陳式太極拳の準備動作を簡単に復習し、養生保健の楊式太極拳の基本動作を中心にして抜粋して紹介する予定です。以前と同じように実際に練習することで、身に付けてから日常生活に取り入れ、皆様の健康の維持と増進、疾病の予防と治療に役立てて頂きたいです。

時 間:2019年09月08日(日)午後14:30~16:30

場 所:東京都千代田区外神田6-4-5-401 NPO法人伝統医学教育会事務所

対象者:1、伝統医学教育会の会員

2、当会「医療気功の理論と実践」講習会に参加された一般の方々

定 員:6~8名(定員を超えた場合は当会会員を優先させて頂きます)

参加費:2,000円(当会会員は無料参加となります)

電 話:03‐5816‐5234

締 切:2019年08月31日(土)

ご希望の方は電話にて当会事務局までご連絡下さい。

なお、お申込み頂いてからの取消しはご遠慮願います。

 

健康知識:冬病夏治の食事療法

中医学の「冬病夏治」という特色的な治療法を施す時期になりました。

冬季の寒冷期間になると、身体の持病が急に再発したり、増悪したりしますが、夏季の暑熱期間になると、これらの病症が徐々に軽減したり、緩和したりします。中には、繰り返して発作する感冒、慢性咳嗽、喘息、慢性咽頭炎やアレルギー性鼻炎、凍瘡、肩凝り、リウマチ性筋骨関節の冷えと痛みなどが挙げられます。三伏天の期間は人体の陽気が最も旺盛であり、体内に凝集している寒気が解け易い状態になっています。この時期に補虚助陽・温裏散寒の性質の食物薬物を用いることで、自然界の陽気を兼ねて体内の伏している陰寒の邪気を追い払って体内に蓄積している寒邪宿病を取り除くに伴い、虚寒体質の方が虚弱する陽気を補益し調節し、生体の免疫機能を高めて一年間の疾病抵抗能力を増強することができます。

ここでは冬病夏治の飲食処方を紹介しますので、それぞれ身体の状態に応じて利用して下さい。

続きは会員専用ページにてご覧いただけます

健康知識:冬病夏治の食事療法

三伏天に入りました。今年も過去4年に続き40日間に渡っています。初伏は7月12日から21日の10日間、中伏は7月22日から8月10日の20日間、末伏は8月11日から20日の10日間となります。中医学の「冬病夏治」という特色的な治療法を施す時期になりました。

冬季の寒冷期間になると、身体の持病が急に再発したり、増悪したりしますが、夏季の暑熱期間になると、これらの病症が徐々に軽減したり、緩和したりします。中には、繰り返して発作する感冒、慢性咳嗽、喘息、慢性咽頭炎やアレルギー性鼻炎、凍瘡、肩凝り、リウマチ性筋骨関節の冷えと痛みなどが挙げられます。

三伏天の期間は人体の陽気が最も旺盛であり、体内に凝集している寒気が解け易い状態になっています。この時期に補虚助陽・温裏散寒の性質の食物薬物を用いることで、自然界の陽気を兼ねて体内の伏している陰寒の邪気を追い払って体内に蓄積している寒邪宿病を取り除くに伴い、虚寒体質の方が虚弱する陽気を補益し調節し、生体の免疫機能を高めて一年間の疾病抵抗能力を増強することができます。

相応しい飲食薬膳を用いた調節補養は半分の労で倍の効果が上げられ、病状の進行を抑えて再発を止めます。先ず特に何かの病症を持っていない方には、乾姜紅茶という飲料をお勧めします。乾燥した生姜の煮込み汁に紅茶を入れて飲用することで、陽気を疏通させて冬季の風寒感冒を予防することができます。

ここでは冬病夏治の飲食処方を紹介しますので、それぞれ身体の状態に応じて利用して下さい。

① 慢性気管支炎――緑茶ゆで卵

緑茶15g、卵2個、お水を500mlほど加えて卵白が固まるまで茹で、殻を剥いてから更に水分が乾くまで茹でて卵を食用する。

肺陰虚型の慢性気管支炎、気管支拡張、気管支喘息に適応する。

② 慢性咳嗽・喘息――鶏卵の生姜炒め

生姜を千切りにし、お鍋のサラダ油が熱くなったら生姜を入れて炒め、その後は溶いた卵を1~2個加えて一緒に炒める。毎朝一回食用する。

脾肺虚寒型の慢性咳嗽・喘息、慢性泄瀉に適応する。

③ 空咳無痰――梨川貝母の羹

梨1個、皮を剥いてスライスに切り、薬局から川貝母12gを購入して粉末に潰し、氷砂糖を加えて一緒に煮込んで飲用する。

肺熱型の老年性気管支炎の空咳、痰が少ない者に適応する。

④ 慢性泄瀉――豚胃袋の二姜スープ

豚の胃袋1式、お酢で生臭みを洗い落とし、千切りにする。薬局から購入した乾姜10g、良姜10g、草果3g、そして葱の千切り、生姜のスライスなどを一緒に土鍋に入れて豚の胃袋が柔らかくなるまで煮込む。3~5gの食塩を入れて空腹時に食用する。

脾胃虚弱型の脘腹冷痛、飲食不化、慢性泄瀉、身体羸痩、倦怠無力などに適応する。

⑤ 月経痛、不妊症――羊背骨の甘栗スープ

甘栗12個、羊の背骨1本(金槌で潰す)、肉従蓉12g、草果3g。全てを瓦罐(または土鍋)に入れて適量の葱と生姜を加えて2時間ほど煮込む。適量の食塩を入れて空腹時に食用する。

腎陽虚衰型の婦人科慢性病症、腰腿痠軟、腰膝冷痛、筋骨無力などに適応する。

⑥ 脘腹冷痛――胡椒鮒

新鮮な鮒1匹(約250g)、腮・鱗・内臓を取り除く。生姜を20gスライスに切り、砂仁、胡椒粉と一緒に魚のお腹に入れ、お水を加えて中火で煮込む。柔らかくなったら食塩で調味して料理として食用する。

脾胃虚弱型と胃寒型の胃痛に適応する。

⑦ アレルギー性鼻炎――白胡椒雄鶏のスープ

雄の鶏を1羽綺麗に洗浄して塊に切り、白胡椒9g、草果3g、良姜3g、葱、生姜などと一緒に煮込み、適量の食塩で調味して空腹時に食用する。

寒がり、羸痩少気、寒さで咳する、繰り返す感冒、アレルギー性鼻炎、冬に増悪する喘息などに適応する。

⑧ 反復感冒――黄耆烏骨鶏のスープ

黄耆30g、烏骨鶏半身、鶏肉が柔らかくなるまで煮込み、調味料を加えて3回に分けて肉を食べてスープを飲む。続けて1ヶ月食用する。

益気養肺、滋腎養血、固表防寒の効能を持ち、感冒の予防に適応する。。

⑨ 寒痛嘔吐――大豆山椒のスープ

大豆30g、花山椒5g、お水500ml、一緒に強火で煮込み、沸騰したら弱火に変えて大豆が柔らかくなるまで煮込み、調味して大豆を食べてスープを飲む。

健脾寛中、和胃止嘔、散寒止痛の効能を持ち、脾胃虚弱型の脘腹冷痛、嘔吐などに適応する。

上記のほか、一部の食物を用いて凍瘡の外用薬として塗ることで、冬病夏治の効果が得られます。

熟成した紫皮の大蒜の一つを選んで、皮を剥いて泥状に潰し、日射しの下で温かく干す。冬場、凍瘡になり易い部位に1日3~5回薄く塗り付け、連続して5~7日間行う。

新鮮な胡麻の葉を凍瘡皮膚の上で20分間擦り、汁液を皮膚表面に残し、1時間後に綺麗に洗う。1日数回、連続して1週間行う。

紅花10g、桂枝15gの煮汁を布に浸し凍瘡部位に貼り付ける。1日1回、連続して5日行う(妊婦には使用しない)。

健康知識:三伏天における冬病夏治

中医学では「冬病夏治」という特色的な治療方法があります。冬季に発生し易いか増悪し易い疾病に対し、自然界の陽気が最も旺盛な夏季において目的性のある鍼灸や薬物などの治療を施すことにより、生体の抵抗能力を高め、病症の軽減または治癒の効果を果たします。これを冬病夏治と言います。

夏季でも三伏天の期間は自然界と人体の陽気が最も旺盛であり、この時期に補虚助陽・温裏散寒の性質の食物薬物或いは経穴治法などを用いることで、自然界の陽気を兼ねて体内の伏している陰寒の邪気を追い払い易いです。また虚寒体質の方に虚弱する陽気を補益し調節し、生体の免疫機能を高めて一年間の疾病抵抗能力を増強することができます。

具体的な方法として、先ずは飲食起居から注意して生体の陽気を大事に保養しなければならなりません。温灸法は比較的多く応用されている冬病夏治の方法です。

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健康知識:三伏天における冬病夏治

中医学では「冬病夏治」という特色的な治療方法があります。医学古典《黄帝内経》の《素問・四気調神論》にある「春夏養陽」及び《素問・六節臓象論》にある「長夏勝冬」の克制関係から生まれた養生治療の考え方です。冬季に発生し易いか増悪し易い疾病に対し、自然界の陽気が最も旺盛な夏季において目的性のある鍼灸や薬物などの治療を施すことにより、生体の抵抗能力を高め、病症の軽減または治癒の効果を果たします。これを冬病夏治と言います。

冬は陰、夏は陽に属します。冬季になると、外界気候は陰盛陽衰の状態になり、本来の生体の陽気が不足するため正気が邪気を体外へ祛除できなくなっています、或いは重なって陰寒の邪気を感受し易いため、長患いの咳嗽、喘息、泄瀉、関節冷痛、体虚で寒がりなどのような慢性病症は繰り返して発作するか悪化してしまいます。夏季になると、自然界と生体の陽気が盛んになり、これらの疾病は症状が一時的に軽減しますが、根治にならず冬季になるとまた再発します。実は陽熱が最も旺盛な夏季において、積極的に温補陽気・散寒祛邪などの治療手段を行うことにより、生体の抵抗能力を高めると同時に陰寒の病邪を取り除き、冬季病症の予防と治療の目的に達することができます。

夏季でも三伏天の期間は自然界と人体の陽気が最も旺盛であり、体内に凝集している寒気が解け易い状態になり、身体も陽熱に当たって毛穴や経穴などが開いて開泄状態になっています。この時期に補虚助陽・温裏散寒の性質の食物薬物或いは経穴治法などを用いることで、自然界の陽気を兼ねて体内の伏している陰寒の邪気を追い払い易いです。また自然界の勢いに従って体内に蓄積している寒邪宿病を取り除くに伴い、虚寒体質の方に虚弱する陽気を補益し調節することもでき、生体の免疫機能を高めて一年間の疾病抵抗能力を増強することができます。

三伏天における冬病夏治に相応しい慢性病症として、下記の六種類が挙げられます。

① 呼吸系疾患:上呼吸道感染症、咳嗽、喘息、気管支炎、肺気腫、肺結核、アレルギー性鼻炎、咽喉炎など、特に冬に再発し易い慢性咳嗽、慢性気喘、反復感冒など肺腎虚弱性の病症;

② 消化系疾患:消化不良、胃炎、消化性潰瘍、結腸炎など、特に慢性泄瀉、消化機能低下など脾胃虚寒性の病症;

③ 骨関節疾患:頚椎症、腰椎症、五十肩、関節リウマチ、リウマチ様関節炎、強直性脊柱炎など、特に慢性的な頸・肩・腰・腿の関節冷痛、肢体麻木などの風寒湿性病症(痹証);

④ 婦人科疾患:月経痛、子宮内膜症、不妊症など、特に慢性的な小腹冷痛、不正出血など脾腎陽虚性の病症;

⑤ 小児科疾患:小児喘息、百日咳、小児消化不良、栄養障害などの発育不良性の病症;

⑥ 生体機能低下:易疲労、易感冒、食思不振、不眠、身体羸痩、冷え症、慢性背腰冷痛など様々な身体虚弱性の病症。

今年の三伏天も過去4年に続き40日間に渡っていきます。初伏は7月12日から21日の10日間、中伏は7月22日から8月10日の20日間、末伏は8月11日から20日の10日間となります。この時期を上手く利用することで、一年を通じて健康な状態を築いて頂きたいです。

具体的な方法として、先ずは飲食起居から注意して生体の陽気を大事に保養しなければならなりません。飲食面では、夏は脾胃を大事に保って寒気を排除するため、最も肝心なのは寒冷飲食を避けることです。通常は炎熱暑熱の対策としてあっさりした苦涼性質の飲食が気持よく思われますが、虚寒体質の方には温熱性質の食物薬物をお薦めです。例えば羊肉生姜スープのような益気温陽の作用を持つ食事により、体内の陽気を温補すると共に、発汗して体内の寒気を排出することができます。また起居面では、同じく体表の護衛する陽気を保って寒冷環境を避けなければならなりません。温暖化に伴ってどんどん暑熱が厳酷になる日々は冷房に頼る方が多いようですが、陽気虚弱の方には自然通気の温かい環境が重要です。更に陽気を補う様々な手段も工夫できます。例えば、朝方日出の頃、背中を日光に浴びることで、陽気を補い、慢性咳嗽、感冒に罹り易い、寒がりなどの症状を改善させられる。夕方日暮の頃、日に当たって熱くなって石や木のベンチに座ることだけで、慢性泄瀉、多尿頻尿、前立腺炎や膣炎などの前後陰疾病に比較的良い効果が得られます。

温灸法は比較的多く応用されている冬病夏治の方法です。鍼灸治療院の治療を受けるか、専門的な指導を受けて自分で上手に取り入れることで、持病根治・健康増進の大きな収穫が得られます。